【マンガ感想】
『あまんちゅ! 2巻 (天野こずえ)』
あまんちゅ!(2) (BLADE COMICS)
マッグガーデン 2010-02-10 by G-Tools |
【あらすじ】
いよいよプール実習。てことぴかりの凸凹コンビが贈る、素敵いっぱいの第2巻お届けします。
『ARIA』などの作品で一躍有名となった『天野こずえ先生』の最新作です。
スキューバダイビングが趣味の主人公・『小日向光(通称:ぴかり)』。
15歳となった『小日向光(通称:ぴかり)』は、夢ヶ丘高校へ入学することとなり、
これから始まる新しい生活にワクワクしながら登校してくる。
一方、この春から伊豆に引っ越してきた主人公・『大木双葉(通称:てこ)』。
人見知りで引っ込み思案の『大木双葉(通称:てこ)』は、『小日向光(通称:ぴかり)』とは違い、
これから始まる新しい生活に不安を抱きつつ、夢ヶ丘高校へ登校してくる。
そんな2人が偶然、校門で出会い、意気投合していく・・・・。
という感じで始まる作品でして、伊豆を舞台に、超前向きな性格の『小日向光(通称:ぴかり)』と、
人見知りで引っ込み思案の『大木双葉(通称:てこ)』との出会いと交流を描いていく作品です。
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ここからは、2巻の感想。
2巻では、『大木双葉』の初めてのプール実習が描かれたり、主人公達が所属することとなった
ダイビング部の個性的な双子の先輩・『二宮愛』・『二宮誠』が新登場し一気に賑やかになったり、
『大木双葉』の東京での思い出話と東京の友人に関する話が描かれたりしました。
そんな2巻で一番気に入った話は、今巻のラストに描かれた『大木双葉』に関する話です。
この話は、『大木双葉』の携帯電話のメモリーの容量が写真で一杯になったことから始まった話で、
この話を通して、『大木双葉』が東京でどのような友人に囲まれて生活をしていたかが明らかになったり、
その東京の友人達との思い出が『大木双葉』にとってどれくらい大切なものなのかが詳しく描かれたりと、
現在の『大木双葉』の人格形成に大きな影響を与えたであろう話が次々と描かれました。
その中で特に印象的だったイベントは、『大木双葉』が伊豆へ引っ越してきたばかりのときに、
東京の友人から誕生日を祝う電話を貰ったときのイベントでして、『電話を切る事=別れの始まり』と考え、
なかなか電話を切ることができず、先に電話を切るかそれとも切られるのを待つのかを迷うシーンは、
なんとも彼女らしいイベントだな~、と感じました(東京の友人は初めての親友だったようです)。
そして、そんな『大木双葉』にも、高校入学と共に、東京の頃と同様に誕生日を祝ってくれる親友と呼べる
友人が出来、伊豆においても“大切な場所”・“大好きな場所”を手に入れるイベントが描かれました。
今後は、恐らく、『大木双葉』の精神的・肉体的な成長を描きつつも、伊豆という場所を東京と同じように、
“大切な場所”・“大好きな場所”と感じていくようなストーリーが描かれていくのでしょうね。
次巻以降も楽しみです。
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。
『素敵な話』と『素敵な言葉』に出会える作品でして、多くの人が楽しめる内容の作品だと思いますよ。
まあ、私のようなおっさんにはストーリーとキャラクターが眩しすぎるのが難点ですが(苦笑)。
点数的には
96点
です。
では、ここまで。