【マンガ感想】
『みそララ 3巻 (宮原るり)』
みそララ 3 (まんがタイムコミックス)
芳文社 2009-10-07 by G-Tools |
【あらすじ】
街頭取材にパンフレット制作、新米ライター“麦みそ”こと麦田美苑に新たな試練!?頼りになる(!?)仲間と一緒に右往左往、手さぐりで日々成長中!!がんばる彼女はとってもステキ!!!読めば、明日の仕事が待ち遠しくなる♪♪♪
4コママンガ。
4年間、中小企業の事務で働いていたが突然その会社が倒産してしまい、
再就職先にデザイン関係の会社を選んでしまった元OLを主人公とした作品です。
再就職とはいえ、全く違う業種の会社に入ったことで、色々なことに右往左往しつつも、
経理の仕事だけではなく、ライターとしての仕事も任されることになり、
前の会社では味わえなかった充実感を感じる日々を過ごしている。
というストーリー展開で、4コママンガですがストーリー性の強い作品でして、
新入社員のような初々しさが上手く描かれております。
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ここからは、3巻の感想。
3巻では、『棚橋さん』の妹・『紘佳(上の妹・スズの姉)』が初登場したり、『棚橋家』の人間関係が
明らかになったり、主人公・『麦田美苑』がカメラマン・『沢岡さん』と街頭取材を行ったり、
穀物トリオ(麦田・米原・粟屋)による洋菓子屋さんのパンフレット作成イベントなどが描かれました。
そんな3巻のメインとなるのは、穀物トリオ(麦田・米原・粟屋)による共同作業ですね。
このイベントは、1巻で登場した洋菓子屋さん・『エスリープ』からパンフレット作成の依頼を受けること
から始まりまして、色々とすったもんだあって、穀物トリオ(麦田・米原・粟屋)による共同作業が
2巻に引き続き描かれることとなりました。
このイベントのテーマとしては、穀物トリオ(麦田・米原・粟屋)それぞれの成長ですね。
このイベントが始まる前は、穀物トリオ(麦田・米原・粟屋)の3人はまだまだ見習いのような立場で、
それぞれ単独に仕事を任されるような立場ではなかったわけですが、このイベントを通して、
一人前・・・とまではいきませんが、それぞれに成長を促すイベントが描かれる事となりました。
特に、依頼主である『エスリープ』の曖昧な注文に対して、穀物トリオ(麦田・米原・粟屋)の3人が
何とか応えようと努力する姿は素晴らしいものがありましたし、この困難な仕事を無事終えた後に
この3人が見せてくれた笑顔は非常に感動的な展開でありました(^^ゞ。
(特に、『粟屋』の成長ぶりは驚くほどでして、『粟屋』のイメージが良い意味で少し変わりました)
いや~、面白かったです!
点数的には
95点
です。
ギャグの部分と、真面目な部分のバランスが良く、非常に読みやすい作品です。
社会人(仕事メイン)系の4コママンガが嫌いでない方に、お薦めしたい作品です。
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『まん研 3巻 (うおなてれぴん)』
まん研 (3) (まんがタイムKRコミックス)
芳文社 2009-10-27 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻・2巻
【あらすじ】
「第二まん研」、そこは女子高生達のヒミツの花園。今日もマンガ描いたりコスプレしたりさせられたり。そんな「まん研」がついに…!?感動?衝撃?「まん研」ならでは「読んで納得」の、最終巻!まん研魂百まで!
第2まん研に所属する3人の女の子のオタクな日常を描く4コマ作品です。
『桜井しいな』・『柏木レイコ』の2人は元々、“第1漫研”に所属していたのだが、
あまりにも個性が強すぎて(笑)、“第1漫研”から追い出されてしまう。
『桜井しいな』・『柏木レイコ』の2人はしょうがないので“第2まん研”を作ったところ、
『間宮咲』という新入部員(パシリ)が入部してきて・・・・。
という感じで始まるオタク系のコメディー作品でして、一般人である新入部員・『間宮咲』を主人公に、
彼女と、オタクな先輩・『桜井しいな』と『柏木レイコ』との交流を描いている4コマコメディー作品です。
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ここからは、3巻の感想。
3巻では、『間宮咲』と『桜井しいな』と『柏木レイコ』の3人による萌えの探求が描かれつつも(笑)、
“第1漫研”のメンバーの出番とイベントが多く描かれております。
そんな3巻の個人的な注目は、“第1漫研”関連の話かな。
“第1漫研”は、部長・『桑田久美子』と、主人公・『間宮咲』の同級生である『橋本香澄』・『大沢永子』の
3人で構成されている研究会でして、多少、マニアック(コスプレイヤーなど)な趣味を持っているものの
主人公が所属する“第2漫研”に比べればかなり健全なメンバーで構成されています。
そんな“第1漫研”が今までより活躍したのが3巻でして、『桑田久美子』によるツンデレネタを始め、
『橋本香澄』による『桑田久美子』に対しての淡い恋心イベントなど、“第2漫研”では描かれることが
無いであろうイベントが次々と描かれまして、ニヤニヤが最後まで止まりませんでした(^^ゞ。
特に、『橋本香澄』による『桑田久美子』に対しての淡い恋心イベントはかなり秀逸なイベントでして、
『桑田久美子』の言動に一喜一憂する『橋本香澄』の姿は非常に可愛らしく面白かったです。
(表紙を外した裏側の“第1漫研”メンバーの様子も素晴らしい)
点数的には、
88点
です。
最終巻です。
1巻・2巻に比べて、下ネタ系の話が減っているのでかなり読みやすくなっているような気がします。
作者の次回作があるならば、ぜひとも購入したいと思います。
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『魔法少女☆皇れおん(仮) (桜みさき)』
魔法少女☆皇れおん(仮) (まんがタイムKRコミックス)
芳文社 2009-11-27 by G-Tools |
【あらすじ】
主人公はショートヘアが似合う高校生、皇れおん。最近お母さんに改造されて、くしゃみをすると魔法少女に変身する体質に――って、そもそもれおんは男の子なんだけど!!破天荒不条理男の娘(オトコノコ)4コマ!!
強制的に女装させられる男の子が主人公の4コママンガです。
主人公・『皇れおん』は背が小さく童顔な高校生。
ある日、くしゃみをしたところ、何故か一瞬にして魔法少女の格好に変身してしまう体質に
なっていることに気付く。 ナント、変態な母親によっていつの間にか改造されてしまったようだ。
その体質を直す方法も無く、ひたすら主人公・『皇れおん』の苦労な日々が描かれていく・・・。
という感じの作品でして、くしゃみによって強制的に女装させられる体質になってしまった『皇れおん』の
苦労と赤面な日々を描く女装系4コマコメディー作品です。
この作品の特徴は、もちろん主人公が強制的に女装させられることですね。
ここ最近の漫画の傾向として、『女装』というシチュエーションイベントが描かれる作品が増えていまして、
「こんな可愛い子が女の子のはずがない」という名言・・・迷言を聞いたことのある人は多いと思います。
この作品は、1冊丸々その流行である『女装イベント』をメインとして描いている4コママンガでして、
ある意味で、『女装マンガ』の王道を突き進んでいる潔い作品であります。
そんな作品の魅力は、もちろん主人公・『皇れおん』です。
彼は、『性格的に大人しい』+『背が小さい』+『童顔』なため普段から女性に間違えられる男の子でして、
変態科学者である母親によって、くしゃみをすると強制的に女装させられる体に改造されてしまいます。
強制的に『女装』させられた『皇れおん』は表紙を見てもらえればわかるとおりに非常に可愛らしく、
しかも、赤面して恥ずかしがるものですから、こういう属性のキャラが大好きな人ならば「うきー!!」と
声を出して悶えてしまうこと間違いないと思います(笑)。
また、周りのキャラも非常に魅力的でして、主人公・『皇れおん』を守る幼馴染・『金剛ささめ』を始め、
女装した『皇れおん』に惚れてしまった友人・『ナツメ(男性)』、変態科学者で母親の『皇みちる』、
そして、風紀委員の『桜園さくや』・『さいか』のコンビなど、主人公・『皇れおん』の魅力をさらに
アップさせてくれるような見事なアシストをしてくれています。
いや~、面白かったです。
点数的には
90点
です。
内容が内容なので、お薦めできる人は限定されていると思いますが、
女装作品の中でも、『女装を恥ずかしがる男の子』が好きな方は買っても後悔はないと思いますよ。
では、ここまで。