【マンガ感想】
『表色89X系~GIRLS COLOR CHART 1巻 (柴田燕ウ)』
表色89X系~GIRLS COLOR CHART 1 (まんがタイムKRコミックス)
芳文社 2009-08-27 by G-Tools |
【あらすじ】
色とりどりのオンナノコ、よりどりみどり。デザインx専門学校を舞台にした日常モノ…と思いきや……!? カテゴライズ不能な少女たちの織り成すX系ライフ。見たコトない萌え、ここにあります。
4コママンガです。
暁谷デザイン専門学校というデザイン系の専門学校を舞台とした4コママンガ。
極度の方向音痴のため遅刻が多すぎて留年してしまった主人公・『松葉葵』と、
個性溢れる双子姉弟・『山吹杏』・『山吹香』、元同級生で同居人の『若竹紅葉』などの
ゆるーい活躍を描くのんびり系日常コメディー作品。
という感じの作品でして、デザイン系の専門学校に通う個性的なキャラクター達のドタバタとした日常や
交流などを描いていくというのんびり系の日常コメディー4コママンガです。
この作品の特徴は、デザイン系専門学校を舞台としながらその設定を活用していないところですね(笑)。
そのため、主人公たちがデザイン系専門学校に所属しているという設定はあくまで設定に過ぎず、
基本的に、デザイン系専門学校で起こりうるイベント(授業)はほとんど描かれる事はありませんでした。
(まあ、『GA-芸術科アートデザインクラス(きゆづきさとこ)』・『ひだまりスケッチ(蒼樹うめ)』という)
(アニメ化までされた人気作品と被らないようにした結果なのかもしれませんが・・・)
ということで、この作品は舞台を活用した作品ではなく、キャラクター重視の作品でして、
方向音痴の主人公を始め、女装好きな男の子(双子の弟)、可愛いもの好きの女の子(双子の姉)など、
こういう系統の作品の定番キャラクター達を登場させ、それぞれのキャラクターにあったイベントが
描かれていくという構成の作品となっておりまして、定番ネタが次々と描かれていきました。
また、こういう系統の作品には珍しく、中盤以降、男性キャラクターが次々と登場させておりまして、
彼らの登場と共に一気に話の幅が広がり、相乗効果が生まれ、徐々にですが面白くなっていきます。
・・・・とはいえ、
全体的に見れば、「ここが面白かった」という部分が少ない作品でした。
キャラクターの個性が弱く(一部除く)、キャラクター同士のイベントなどによる相乗効果が少ないですし、
ストーリー自体もそれほど新しくなく、「これは面白い!」と思える話はとても少なく感じました。
まあ、中盤以降、男性キャラクターが出てきたおかげで、この作品の個性が出てきましたし、
もし、2巻が発売されるならば、右肩上がりに面白くなっていくような感じがするので、
とりあえず、1巻の時点では様子見というのが一番良いのかもしれませんね。
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【総評】
絵が上手く、定番キャラクターで固められた手堅い内容の作品です。
中盤以降、男性キャラクターが次々と登場してきた事で、既存のキャラクター達も相乗効果で、
輝きだしていたので、恐らく、次巻が発売されるならば、結構面白い内容になりそうですね。
点数的には
78点
です。
個人的に、特に驚いたのが、女装好きな男の子(双子の弟)が本物のゲイであったことですね。
世の中には、「可愛いは正義」という言葉もありまして、『可愛ければ男の子でも良い』ということが
現在の流行りでありますが、実際にその男の子がゲイであることはめったに無いと思います。
この作品の女装好きな男の子は、基本的な思考回路が女の子(姉の下着を着ている)でして、
先生(男性)に惚れてしまい、その先生を陥落させるために色々と行動をし続けるという、
少し変わった女装好きな男の子です。 まあ、『見た目・性格ともに女の子よりも女の子』なので、
それほど違和感が無かったのですが、そういう描写が嫌いな方は手を出さない方が良いかもれませんね。
(↑彼の活躍が非常に多いので・・・)
では、ここまで。