【マンガ感想】
『うさぎドロップ 4巻 (宇仁田ゆみ)』
うさぎドロップ (4) (Feelコミックス) (Feelコミックス)
宇仁田 ゆみ 祥伝社 2008-05-17 by G-Tools |
【あらすじ】
りんと出会ってからアセったりびびったり楽ではないけれど…
特別でもない…のかな?
6歳児との生活は何かと大変! でも、犠牲とかとちょっと違うような…
そんな気持ちになりつつあるダイキチ31歳の春――
『子育てマンガ』もしくは『子供と成長するマンガ』です。
主人公がお祖父さんの葬式に行くと、そのお祖父さんの隠し子(女の子:6歳)がいて、
色々とあって、その子を主人公(独身:30歳)が引き取ることとなったというお話です。
これだけややこしい女の子を引き取ったので、それに関しての嫌な問題が続出して、
『暗い話で構成されているのでは?』と思われるかもしれませんが、
そんな話は殆んどなく、不器用な主人公と人見知りな女の子の交流の物語を描いております。
血こそ繋がっていませんが、この二人は本物の親子のような感じが素晴らしく良いのです(^^ゞ。
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さて、ここからは4巻の感想です。
3巻までは、親子イベントというよりも不器用な主人公と人見知りな女の子の交流が中心でしたが、
4巻では、さらにその段階よりも前に進んで、より親子に近づいていく描写が描かれました。
そのきっかけとなったのが、母方のイトコ・『春子』とその娘・『麗奈』が家出イベントであったり、
文化祭で聞いてしまった親達の不謹慎で現実的な言葉であったり、
りんが風邪をこじらせて寝込んでしまい看病をする日々であったり、
パパ友の2人や、コウキママ達に自分の悩みを話し、その答えを聞いたことであったり、
実妹が結婚することになり、当分の間、子供を生みたくないと実妹が言ったことであったり・・・・。
『結婚って何だろう』
『親になるって何だろう・・・』
『ますますわからなくなる』
母親はもちろん、父親にも夫にもなったことのないダイキチにとって、
この言葉の重さが伝わってくるストーリーが描かれます。
ダイキチが上記のようなイベントを通して、何を感じ、どのような答えを出したのかは、
ぜひとも、本編を読んで、感じてくださいませ(^^ゞ。
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。
4巻では、ダイキチの悩みだけではなく、りんの成長も描かれております。
ホント、りんは、明るい女の子に育ってきましたね。
206ページの笑顔なんて、ダイキチだけでなく読者の心も鷲掴みではないでしょうか(笑)。
点数的には、
98点
です。
個人的に・・・というか、多分ほとんどの読者の方がコウキ・コウキママのコンビも注目しているはず。
特に、ダイキチとコウキママの関係は素晴らしいの一言です(^^ゞ。
個人的には、今の2人の距離感が好きなので、恋愛などはせずにこのままの状態を保って欲しいです。
では、ここまで。