ガンダム00・妄想短編【Nobody can shoot down the wish.】#4 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。






第1話はこちら → 



このお話からはアニメに沿ったお話となっていきます。


一部、Wikiを引用させていただきました。



設定無視!


キャラ崩壊。


わからない方はすみません;



それでも宜しければ、どうぞ。














新たなガンダムマイスター「トリニティ」によって窮地を救われたマイスターたちだったが、
彼らはこれまでの武力介入を手緩いものとし、より過激な武力介入を始めた。

一般人も巻き込むその武力介入に、私たちは決別し、彼らの行動を計るためにも下手に動けない状況を迎えていた。



「ねぇ、○○」


「なぁに?」

前に得たトリニティのガンダムを解析したデータを見ている私の隣で、アレルヤが口を開いた。



「トリニティのガンダムについてどう思った?」


「んー、魅かれない」

画面を眺めたまま、アレルヤの言葉に応える。


「…」


「強いとは思う。データから見ても私たちのガンダムとも同じくらい。
それ以上のものも持ってるかもしれない」


「でもあのガンダム好きじゃないのよ」

画面から目を離して、アレルヤに向かって軽く苦笑いを浮かべた。


「…そっか」


「底の力強さが見えてこない。…儚いものに私には映るかな。
ま、私が私たちのガンダムを溺愛してるってのもあるんだけどね」


「…」

静かに私の言葉に耳を傾けるアレルヤ。



「私たちのほうが強いよ、大丈夫」


「…そうだね」

私が笑顔を向ければ、応えるように笑みを浮かべた。



「しばらく出撃しないんでしょ?」


「あんな行動されてるからね…。スメラギさんも戦況予報を立てるのが難しいだろうし」


「だったらそんな顔しないの。休暇だと思ってノンビリすれば?」

背の高いアレルヤ。

私は少し背を伸ばして、頬に手を添える。


「…嬉しそうに見えるよ?」

アレルヤはクスリと笑う。


「ガンダムたちの傍にいれるし?…アレルヤも傍にいてくれるし?」


「僕はついでかい?」


「うーそ」

クスクス笑いながらアレルヤの胸に飛び込む。

緩く抱きしめられるのが心地いい。


「こんなに長く一緒にいるのって久しぶりでしょ?
ティエリアには怒られそうだけど、たまにはこんな時間もいいんじゃない?」


「そうだね」

互いに顔を見合わせて笑う。



「お待たせ。終わったよ」


「…部屋、行こうか」


「…お腹空いたな~」


「先に君を食べさせて?」

腰に回した手がアレルヤの身体に引き寄せられる。


「仕方ないなぁ」

そう応えた私にアレルヤは優しく額にキスをした。




私たちは分かっていた。

いつまでもこんな時間が続くわけがない、と。






アレハンドロの裏切りによって"擬似太陽炉"が各国家群へと渡る。


トリニティによる過激な武力介入は、ソレスタルビーイングの計画を掌握しようとする彼の計略であり、
ソレスタルビーイング討伐のための国連軍結成を促するための布石だった。


用済みとなったトリニティは始末され、
擬似太陽炉搭載機を手に入れた各国家群は、国連軍を組織し、ガンダム殲滅作戦を決行する。







ロックオンは国連軍との戦闘の最中にティエリアを庇い目を負傷した。


主に射撃を専門としていた彼にとってはかなりの重傷、だ。


ここにきてのロックオンの負傷はソレスタルビーイングにとってもかなりの痛手。


庇ってもらったティエリアは今までの威勢はどこかへ遠のき、自分を責めているようだった。






私は束の間の食事ついでに医務室にいるロックオンの顔を見に行った。




「元気じゃん」

ベッドに横たわるロックオンに声をかける。



「…心にもねぇこと言うなよ」


「同情してほしかった?」


「いらねぇな」

私がクスリと笑えば、右目の包帯が痛々しいロックオンは自嘲した。


ロックオンが横たわるベッドに腰をかける。



「ティエリアが可愛く見えちゃうのは私の錯覚かな?」


「…」


「もてる男は辛いねぇ」


「…うるせぇよ」

からかえば、呆れたように言葉を零した。



「…カプセル入らないんだ?」


「そういう状況じゃねぇだろ」


「…言うと思った」

一つ溜め息を零して、私は口元に笑みを浮かべた。



「じゃ、戻るわ」


グッと掴まれた手。

バランスを崩しそうになる身体。



「…何?」


「…いや、何でもない」

振り返り、問いかければ眉根を寄せた表情を浮かべたロックオンがいた。



「貴方達、戦友の為に頑張ってんのよ?励ましの言葉とかないの?」


「…ありがとな」

私が軽く睨めば、掴まれていた手を緩め、口元に微かな笑みを浮かべてロックオンは応えた。




傍にいてあげたい。



でも。



その気持ちを優先させれば、次に戦う貴方達の命が守れない。





医務室を出た私は気合をいれ、ドッグへと向かった。