設定についてはこちらをご覧下さい→★
第1話はこちらから→★
全体目次作りました。こちらから→★
かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
またしばらく床に臥せっていた沖田。
「…美桜に会いたいな」
独り、部屋で呟く。
夫婦になり別宅を持つことも可能だったが、
沖田自身が屯所を離れることを嫌い、
美桜もそれを了承していた。
「心は共に在る」ことを実感はしていた。
それでも会いたいものは会いたくなる。
満月。
静かな夜だったはずなのに、突風が吹いた。
「…美桜?」
沖田は刀を持ち、屯所を飛び出した。
「副長。失礼します」
部屋には斎藤も居合わせていた。
「何だ、山崎」
「先ほど沖田さんが屯所を出て行かれました」
「何?あの馬鹿…。斎藤、山崎。総司を追ってくれ」
夜道が次第に暗くなる。
斎藤は横目で月を見る。
満月だったはずの月が大きな黒い雲に覆われていった。
途中、よろめきながらも走る沖田に二人は追い付く。
美桜のいる家は目の前だった。
「総司、どうしたのだ?」
走りながら沖田に問う斎藤。
「…嫌な予感がする…んだ」
少し前。
美桜は自室で寝床に入る準備をしていた。
沖田に貰った櫛を大事そうに手に取り見つめていた。
ふと、振り返り襖を見る。
『何か…いる?』
スパン!と襖が開かれると、そこには風間がいた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
く~る きっとくる~ きっとくる~♪←
みふゆ