設定についてはこちらをご覧下さい→★
第1話はこちらから→★
かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
「沖田さん、いいですか?」
千鶴が廊下から声をかける。
「どうぞ」
千鶴の横にいた美桜の姿に目を見開く沖田。
すぐに笑顔が綻んだ。
「…美桜」
「総司さん…」
「あ、私お茶を煎れてきますね」
千鶴が部屋を出る。
総司の側に座る美桜。
「美桜、男装が男装になってないよ」
くすくすと笑う沖田。
「…お身体はいかがですか?」
「ん。美桜が来てくれたから元気出た」
手を伸ばして美桜を胸元へ引き寄せる。
「これは誰の差し金?」
「千鶴ちゃんです…」
「僕たちはいい妹を持ったみたいだね」
「ええ…」
互いに微笑む。
「先ほど近藤さんと土方さんにもご挨拶しました」
「近藤さんにも?参ったな、僕がきちんと紹介したかったのに」
少し困った顔をして頭をかく沖田。
美桜を腕から解放し、互いに向き直る。
「美桜」
「はい」
「…美桜」
「…はい」
「会いたかった。僕の名前も呼んでくれる?」
「総司さん」
「美桜」
「総司さん…、私も会いたかったです」
抱き寄せ、深い深い口付け。
互いの口を貪っていく。
頭の何処かが痺れていく感覚。
ふと、廊下から声が近づいてくる。
沖田は美桜に意地悪く笑う。
「皆に見せつける?」
「そんな…止めてください!」
「じゃあいつものしてくれる?」
「…膝枕…ですか?」
「そ。さあ早く」
「そんな、恥ずかし…」
素早く美桜の太ももに頭を預ける沖田。
「そっうっじ~♪新八さんがお茶を持ってきてやったぜ~!
美桜さん囲んで、皆で飲もうぜ~♪」
スパーンと開けられた襖。
そこには膝枕をしてもらってる沖田がニヤニヤと笑っていた。
膝枕をしている美桜は顔を赤らめて俯いていた。
そんな光景に永倉、原田、平助、斎藤、千鶴は頬を染めた。
「なぁに~?新八さん。無粋だなぁ~」
沖田はご満悦そうだった。
「ぃや、あの、その…」
「あ、そういえば挨拶がまだでしたね。美桜、皆に挨拶して」
『この体勢で?』
その場にいた全員が心の声で突っ込む。
こういう時の沖田には美桜も敵わない。
「はっ、はい…」
美桜は顔を上げる。
その顔は赤面していた。
「宮島美桜と言います…。宜しくお願いします…」
美桜が少し頭を下げた瞬間、
沖田の右腕が美桜の頭をぐっと下げさせ「チュ」と口付けた。
「キャ!」
千鶴が声を上げる。
その光景に沖田以外皆が顔を赤く染める。
美桜は穴があったら入りたい気分だった。
「みっ、見せつけてんじゃねーぞ、総司っ!」
「まあまあ、新八。邪魔した俺たちが悪かったよ、
ごちそーさん。平助行くぞ」
原田は永倉をなだめながら、平助を促す。
「お、おう!はっ、一くん。行くよ!
…はーじーめーくん!」
「はっ!…失礼する」
斎藤に続いて立ち去ろうとする千鶴に沖田が声をかける。
「千鶴ちゃん、色々とありがとね」
沖田はまっすぐな目を千鶴に向ける。
「そんな…私は何も…」
千鶴はそっと襖を閉める。
「うん、これで邪魔者なし」
笑顔で座り直した沖田。
顔が赤いまま、黙る美桜に声をかける。
「美桜、怒ってる?」
「怒ってます!…ちゃんと皆さんにご挨拶したかったのに…
こんな…私は恥ずかしいです」
「美桜。ごめん。でも僕は少しでも美桜と二人になりたかった」
「…総司さん」
「美桜の顔、可愛かったよ」
また恥ずかしくなって沖田の胸に飛び込んだ。
「総司さんは意地悪です」
「そうだね。美桜を寂しく思わせるなんて僕は酷い男だ」
「それは違います…!」
「僕を許してくれる?」
二人はそっと口付けを交わした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
あ~。楽しい第11話でしたww
もう会話だけでいいやんね?www
「お、おう!はっ、一くん。行くよ!
…はーじーめーくん!」
「はっ!…失礼する」
斎藤さん。。。笑える。。。←書いた人。
斎藤さんファンの方、すみませんでしたm(_ _ )m
前回のコメントで皆さんが
「総司の嫉妬が恐い((((;゜Д゜)))」と残されていて。
書いた本人は
「…嫉妬…してんのかな…いや…してないな…むしろノロケてる…書き…直す…?」
とか思ってましたが、そのままでいきましたw
総司さんの壮絶な嫉妬と仕返しを期待された皆さん、すみませんm(__)m
だって総司さん、嫉妬も忘れちゃうくらい美桜に会えて嬉しかったんですもん♪
こんな総司さんも可愛いでしょ?あれ?←
みふゆ