薄桜鬼・妄想小説【花吹雪】第11話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

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第1話はこちらから→


かなりのお目汚しです。

それでも宜しい方はどうぞ。












「沖田さん、いいですか?」


千鶴が廊下から声をかける。


「どうぞ」


千鶴の横にいた美桜の姿に目を見開く沖田。

すぐに笑顔が綻んだ。


「…美桜」


「総司さん…」


「あ、私お茶を煎れてきますね」

千鶴が部屋を出る。




総司の側に座る美桜。


「美桜、男装が男装になってないよ」

くすくすと笑う沖田。


「…お身体はいかがですか?」


「ん。美桜が来てくれたから元気出た」


手を伸ばして美桜を胸元へ引き寄せる。


「これは誰の差し金?」


「千鶴ちゃんです…」


「僕たちはいい妹を持ったみたいだね」

「ええ…」

互いに微笑む。


「先ほど近藤さんと土方さんにもご挨拶しました」


「近藤さんにも?参ったな、僕がきちんと紹介したかったのに」

少し困った顔をして頭をかく沖田。


美桜を腕から解放し、互いに向き直る。



「美桜」

「はい」


「…美桜」

「…はい」


「会いたかった。僕の名前も呼んでくれる?」

「総司さん」


「美桜」

「総司さん…、私も会いたかったです」



抱き寄せ、深い深い口付け。


互いの口を貪っていく。


頭の何処かが痺れていく感覚。







ふと、廊下から声が近づいてくる。


沖田は美桜に意地悪く笑う。


「皆に見せつける?」


「そんな…止めてください!」


「じゃあいつものしてくれる?」


「…膝枕…ですか?」


「そ。さあ早く」


「そんな、恥ずかし…」


素早く美桜の太ももに頭を預ける沖田。




「そっうっじ~♪新八さんがお茶を持ってきてやったぜ~!

美桜さん囲んで、皆で飲もうぜ~♪」


スパーンと開けられた襖。



そこには膝枕をしてもらってる沖田がニヤニヤと笑っていた。


膝枕をしている美桜は顔を赤らめて俯いていた。



そんな光景に永倉、原田、平助、斎藤、千鶴は頬を染めた。


「なぁに~?新八さん。無粋だなぁ~」

沖田はご満悦そうだった。



「ぃや、あの、その…」


「あ、そういえば挨拶がまだでしたね。美桜、皆に挨拶して」


『この体勢で?』

その場にいた全員が心の声で突っ込む。


こういう時の沖田には美桜も敵わない。


「はっ、はい…」

美桜は顔を上げる。

その顔は赤面していた。



「宮島美桜と言います…。宜しくお願いします…」


美桜が少し頭を下げた瞬間、

沖田の右腕が美桜の頭をぐっと下げさせ「チュ」と口付けた。



「キャ!」

千鶴が声を上げる。


その光景に沖田以外皆が顔を赤く染める。


美桜は穴があったら入りたい気分だった。



「みっ、見せつけてんじゃねーぞ、総司っ!」


「まあまあ、新八。邪魔した俺たちが悪かったよ、

ごちそーさん。平助行くぞ」


原田は永倉をなだめながら、平助を促す。


「お、おう!はっ、一くん。行くよ!

…はーじーめーくん!」


「はっ!…失礼する」


斎藤に続いて立ち去ろうとする千鶴に沖田が声をかける。


「千鶴ちゃん、色々とありがとね」


沖田はまっすぐな目を千鶴に向ける。


「そんな…私は何も…」

千鶴はそっと襖を閉める。





「うん、これで邪魔者なし」

笑顔で座り直した沖田。


顔が赤いまま、黙る美桜に声をかける。


「美桜、怒ってる?」


「怒ってます!…ちゃんと皆さんにご挨拶したかったのに…

こんな…私は恥ずかしいです」


「美桜。ごめん。でも僕は少しでも美桜と二人になりたかった」


「…総司さん」


「美桜の顔、可愛かったよ」

また恥ずかしくなって沖田の胸に飛び込んだ。


「総司さんは意地悪です」


「そうだね。美桜を寂しく思わせるなんて僕は酷い男だ」


「それは違います…!」

「僕を許してくれる?」


二人はそっと口付けを交わした。









◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





あ~。楽しい第11話でしたww

もう会話だけでいいやんね?www




「お、おう!はっ、一くん。行くよ!

…はーじーめーくん!」

「はっ!…失礼する」


斎藤さん。。。笑える。。。←書いた人。


斎藤さんファンの方、すみませんでしたm(_ _ )m




前回のコメントで皆さんが

「総司の嫉妬が恐い((((;゜Д゜)))」と残されていて。


書いた本人は


「…嫉妬…してんのかな…いや…してないな…むしろノロケてる…書き…直す…?」


とか思ってましたが、そのままでいきましたw


総司さんの壮絶な嫉妬と仕返しを期待された皆さん、すみませんm(__)m



だって総司さん、嫉妬も忘れちゃうくらい美桜に会えて嬉しかったんですもん♪


こんな総司さんも可愛いでしょ?あれ?←







みふゆ