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かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
屯所に着き、平助とは別れ、
まずは土方の部屋へと千鶴に案内してもらう。
「おい、平助。お前どこ行ってたんだ?」
原田が永倉と一緒に歩いてくる。
「千鶴と美桜さんを迎えに行ってた」
「んあ?あの噂の美桜さんか?!」
永倉のテンションがあがる。
「今、土方さんとこに挨拶に行ってるよ」
「おーっし、後で覗きに行こう」
自身の拳を合わせ、気合を入れる永倉。
「…平助、どーしたんだよ。顔が赤いぜ?」
原田が平助を覗き込む。
「うるさいよ!その…美桜さん屯所だからって男装なんだけど…やっぱ綺麗なんだよ…」
「で、今思い出して顔が赤くなってたのか!」
「お前もまだまだ子供だなー」
にやにや笑う原田と永倉。
「そんなこと言うなら美桜さん見に行けばいいだろ?」
顔を赤くしながら平助は反論する。
「言われなくても行くさ。
平助、お前は行かないのか?」
「…行く」
少し膨れた平助は原田と永倉の後に続く。
「土方さん、千鶴です。美桜さんをお連れしました」
「おう、入れ」
「失礼します」
「失礼します」
千鶴に続いて美桜も部屋に入る。
「初めまして。宮島美桜と申します。
今回のご好意大変嬉しく思います。ありがとうございました」
手をつき、ゆっくりと頭を下げる。
「君が噂の美桜さんか。…なるほど、総司も惚れるって訳だ。
わざわざ男装して貰ってすまなかった。だが…男装の意味がねぇな」
土方がにやりと笑う。
「そんな…」
と顔を赤らめ俯く。
廊下から「トシ、いいか」と声がした。
入ってきたのは近藤だった。
「おぉ、すまん。客人がいたとは…」
「ぃや、近藤さん丁度いい。この人は総司の…」
「もしや美桜くんかい?総司から聞いているよ。
いつも総司に良くして貰ってありがとう。礼を言う」
「ぃえ、私は何も…」
「ぃや~、これほどの美人だとは思わなかった。総司が惚れるのも納得だな。
これからも総司を見てやってくれ。宜しく頼む」
「いえ!こちらこそ宜しくお願いします」
手をつき、深く頭を下げる。
「美桜さん。悪いが近藤さんと俺は詰めなきゃいけない話がある。
帰りの顔出しは無用だ。短い時間で申し訳ないが、総司に会ってやってくれ。
千鶴、案内を頼む」
「はい。では失礼します」
「今回のお心遣い本当にありがとうございました。失礼します」
千鶴と美桜は沖田の部屋に赴く。
物陰から声がする。
「うぉ~、ほんと別嬪さんだなぁ!」
感嘆の声を上げる永倉。
「だろ~?」
「ありゃ島原に行けば遊女でも間違いないぞ」
原田も感心している。
「お前たち、こんなところで何をしている?
覗き見とは趣味が悪いぞ」
「お~、斎藤丁度いいところに来た!噂の美桜さんが来てるんだぜ~」
永倉が斉藤の肩をバシッと叩く。
「別に興味は…」
「まあ、あれを見てみろって」
原田が指差す方を見やる。
「…麗人…だな」
「だろう?さぁーて、もっと近くで拝んでくるか」
永倉が張り切って歩き出す。
「お前たち、無粋だぞ。総司の客人であろう?」
「じゃあ、斎藤は他行けよ」
原田が手をひらひらさせながら歩いていく。
「待て、俺も行く。お前たちが何をするかわからんからな」
「とか言って一くんも気になるんだろ?」
頭の後ろで腕を組みながら歩く平助と並んで歩く斉藤がいた。
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はい、第10話でした。
今回もお目汚し失礼しましたm(__)m
10話まで来ましたね~。
ここまで読んでくださった皆さん、
本当にありがとうございます!m(__)m
もう、会話だけでいいやん。。って思いました、この回ww
だって、勝手にしゃべるだけしゃべるから解説?入れるのがめんどくさくて。。ww
きっと薄桜鬼好きな人なら、会話だけでこの方々は脳内で動くはずwww
近藤さんはね、絶対美桜ちゃんと会わせてあげたかったんです。
この話の沖田さんには二人とも大事な人だから。
土方さんも出てきましたね。
この話の総司さん。
近藤さんには美桜さんのことは話したものの、
皆にベラベラ美桜のことを話したわけでなく。
皆、平助の話だったり、
土方さんは山崎さんからの報告で美桜を知ってるわけですね。
みふゆ