扶桑社からでている、長尾和宏著
“「医療否定本」に殺されないための48の真実”を読んでみました
最近数多く出版されている
「がんを放置したほうが良い」や「血圧もコレステロールも下げる必要がない」
という、いわゆる「医療否定本」に待ったをかける
大学病院でも臨床経験のある、クリニックの院長が書いた本です。
日本人の2人に1人はがんに罹る時代。
どこの家族にもがんになった人がいるはずです。
私の家族や親族にもがんの人がたくさんいて
今年は、身近な親族に初期の胃がんがみつかり
高齢だし手術すべきか放置すべきか、迷ったことがあって
いろいろ読んだ結果、放置しても結局は進行するだろうし、と
治療して、無事に良くなったということがあったのです。
この本では、先生が診た患者さんのなかにも
せっかくの早期発見のがんを、治療すれば治ったはずなのに
医療否定本のために放置し、数年後に悪化して死亡した人がいたことなどから
安易に本を信じるな!と警鐘を鳴らしています。
「医療否定本」は誰にでも当てはまるわけではなく
むしろ当てはまらないことが多いそうで
正しい判断をしてほしいとのこと。
「がんと“闘う”より“付き合う”こと」という言葉が身に染みました。
とても的確な判断ができる本だと思います。
文章も読みやすく、1時間半くらいで読めちゃいましたよ。
みなさまもぜひどうぞ~。
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