『撤退の判断はトップしか出来ない。』


リクルートの創業者である

江副さんの著書にて書かれていた

このワードにとても感銘を受けた。


何軒も店を作っていれば

時に不振店を作ってしまう事もある。


月に20万円ぐらいの赤字が出てしまうお店がある。

良い月で20万円ぐらいの利益が出る時もある。

なので年間通すと100万円ちょっとの赤字の店。


こう言う店をどうするかが経営者に求められる。


大体が業績の良い時はこう言った店はほっておかれる。


これが月に100万円以上の赤字が出て

年間500万円以上の赤字が出る店だったら話は違う。

撤退を検討する。


年間100万ちょっとの赤字の店を営業部に預けるとどうなるか?


うちの遠山みたいな頭の中身が筋肉みたいな

営業部隊だと


「どうにかするっす!」


「気合っす!」



みたいな感じになって、優秀な人材を送り込み

ありとあらゆる経費削減などを行い

赤字を極力少なくする為に行動をする。


しかしながらこの赤字の店をどんなにテコ入れしても

赤字額は減らす事は出来たとしても

年間で500万円以上の利益を出す店にはならないのである。


一方でそこまでの努力をしなくても売れる店がある。

そこに優秀な人材がいれば更に利益を作る事が出来る。


つまり売れないところに力を入れるぐらいなら

売れるところに力を入れた方が結果利益はあがるのだ。


って誰でもわかる事なのだが

簡単にこれが出来ないのである。


このジャッジが出来るのは

経営者でしか無いのです。



撤退と言うとどうしてもネガティブな見方がされる。


どうせ僕なんかが撤退するなんてブログで書くと

2ちゃんねらーみたいな気持ち悪い奴らが


「めしウマー」とか言って騒ぐのだろうが(笑)


銀行とかも

しっかり説明しないと

業績が危ういのではないか?と心配をしてくる。


以前にも確か書いたけど

二通りの撤退戦があります。


業績が良い時に撤退をしなくては手遅れになるのであります。


業績が良い時であれば手元キャッシュも安定しているので

特損で落としておけば節税にもなる。


けど

業績が悪くなって手元キャッシュが危うい時になって

特損で赤字なんかにしてしまったら

銀行がお金を貸してくれなくなる。


こうなると身動きが取れなくなります。


現在弊社では

直営店の不振店を3月末迄に4店舗

閉店します。

うち2店舗は不振店のFC店から買いあげた店をクローズします。


赤字店は誰も幸せにする事が出来ません。


そして今日自ら

郊外でロードサイドの居抜き物件に積極的にしている企業様に

電話をしました。


私自らテレアポです(笑)


嬉しい事に先方の経営者様も僕の事を知っていて下さって

趣旨は簡単に伝わりました。


撤退も後継テナントがついてくれれば

原状回復費用が出ないので、優しく撤退出来ます。


直営の今後の契約条件の一つとして

退店時に原状回復義務の無い条件でしか契約しません。


解約予告も6ヶ月が一般的ですが

3ヶ月前予告を条件とします。


そこを認めて貰え無ければ出店はしない。

と言うぐらいの厳しさに致します。


戦国時代を生き残るには

撤退戦を極めないとなりません。


撤退時に最小限の被害で済む戦を仕掛けて行く事が大事です。