焼肉えびすの集団食中毒事故の影響により
少なからず当社のステーキけんでも売上に若干の影響が出ております。

ユッケの様な生肉の商品提供はありませんが、牛肉を扱う飲食店として敬遠されてしまう模様です。

私達は未だ比較的マシな方で、知人が経営する焼肉店なんかは更に酷い状態だそうです。


全国に店舗がありますが
地域性によってその傾向が強く現れるように感じます。

愛知県や関西地域はその傾向が特に強く出る感じです。

逆に東北、北関東はあまり影響が出ません。


ステーキけんでは厳密に言うと生肉の提供が無いとは言えません。

ステーキの焼き加減をレアでご注文頂ければ
ステーキ肉の内部分は生状態になるからです。

私もステーキを食べる時は必ずレアで食します。

好みもありますが、それが一番美味しい肉の食べ方だと思っています。


今回問題になっている病原菌O-111と言った菌は
牛を解体する加工処理の時点で肉材の表面に付着します。

決して肉の内部まで浸透するような物ではありません。

又その菌も充分に熱すれば死滅します。

ステーキの状態で提供すれば、もし仮に菌が付着していたとしても安全に食せます。

しかし完全に火を通さないで刺身で出す状態。
つまりユッケで提供するとなると肉材の扱いは全く異なります。


事故当初から焼肉えびす側と食肉の納品業者の間で意見の食い違いが出ていました。

食肉業者は生肉として出荷していないと一貫して主張してきました。

テレビでこのコメントを聞いた時こう思いました。


「んな訳ねーだろ!」と。

店舗への納品状態がどうだったかわかりません。
ブロックで納品された、ユッケ用肉を店内でカットして提供なのか
カットされて真空パック状態の物をそのまま開封して提供だったのかはわかりません。

しかしながら何れの提供方法であっても
県をまたいで複数の店舗で被害者が出た事を考えれば肉材が店着した時点で菌が付着していたと考えるのが普通です。

そうなると肉の卸業者の責任を問われる訳です。報道などでもそこに焦点があてられてます。

しかし同じ飲食事業者として言わせて貰えば、
如何に菌が既に付着しているから、業者が悪い。なんて言うのは提供者として何の言い訳にもならないと言う事です。

食材を扱う側として、菌が付着している事を前提とした調理工程と衛星管理をしなくてはならないのです。

その一工程が欠けた結果今回の大事故に繋がるのです。

人命を失うと言う恐ろしい事実だけで無く会社も確実に潰れます。

多くの取引先に迷惑をかけますし、
更には従業員、そしてその家族にも多大なる迷惑をかける事になります。


そんな事だけは絶対に避けなくてはなりません。

売上や効率なんてのは安全の遥か下にある優勢順位です。

衛生管理の更なる徹底の為のセクションと仕組み作りを運営部は行って下さい。

改めて言いますがこれは「コスト」ではありません。「投資」です。
くれぐれも間違いないよう認識願います。