を作ろうと考えており

今日明日と自宅でその概要をまとめています。


当社は株式上場の計画は一切ありません。


理由としては株式上場による資金調達の必要が無いという事。


あと強いて言うなれば経営者が上場企業の経営者として

相応しくないこと(笑)


の2点に尽きます。


そして現在当社の株式は89%が僕。

残り11%が役員の中村が所有していますが

これも90%以上の株式をオーナー経営者が保有していると

経営者に支払われる役員報酬が損金計上できないという

税法上の問題によるもの。

例えば個人で一億円の役員報酬を得ると

38%が所得税として課税されます。

会社としては一億円の役員報酬として支払っている為

一億円は費用で計上出来ます。

ところが90%以上の株式を保有していると

この一億円を費用として計上出来ません。

つまり個人で所得税を納め、会社は損金で落ちないので

一億円の利益が出た形になるので一億円に対しての

法人税が課税されます。

つまり重複課税されてしまいます。


そうした理由から役員に11%の株式を所有してもらっていますが

実質的には当社私のオーナー企業であります。


この度従業員持株制度を作ろうと考えているのは

以下の様な背景があります。


企業は利益を出して、法人税を払いその残ったお金が

会社に残ります。これが内部留保と言います。


一億円の経常利益をだすと、約40%ぐらいが法人税となります。

つまり4千万円を国に納税し、残った6千万円が会社のお金として残ります。


企業は内部留保があればあるほど健全な状態となります。


企業のバランスシートを個人のお財布に置き換えると

ようするに手元に現金があって、住宅ローンや借入が無いのが

一番良い状態です。


内部留保を残す為には、残す額とほぼ同じ金額を納税しなければ

残す事が出来ません。


そこでこんな事を前々から考えてました。


例えば一億円の利益を出すぐらいなら

一億円を従業員で分け合う。そうすれば利益は出ない。当然納税も無い。


そして払った一億円の半分を会社の持株会の購入資金に充ててもらう。

すると5千万円の自己資本が増える。これで内部留保と同じ効果が出る。

そして従業員個人が株主として資産を所有する事が出来る。

所有の比率に伴って、利益を配当にまわす事が出来る。

従業員も株主の立場として会社の業績を気にする事により

経営の質を高める事が出来る。


この様な取り組みは特段珍しい事じゃなくて同様の取り組みをしている

企業は日本に沢山あると思うが、当社の方向性はこちらかなぁ。

と結論めいたものに辿り着きました。


これは自分自身

オーナー企業として判断を間違える可能性を取り除く為の施策でもあります。


判りやすく言えば、オーナー会社でキチンと納税し

業績が良く、銀行借入などに依存してなければ

どうお金を使おうが誰にも文句は言われません。


人間は決してそんなに強いものでは無く、

現実にそうした状況に直面したら

確実に公私混同もしてしまうかと思います。


業績に影響をきたさなければ構わないのですが

企業がおかしくなってしまう時は大概オーナー経営者が

へんてこりんな買い物やお金の使い方をする時に限っています。


今からそんな事を考えながら

従業員持株制度を考えついたと言う次第です。


来年4月以降から本格稼動したいと思います。