先日


弊社のある社員が独立支援制度の活用を

提案してきた。


弊社の独立支援制度とは

会社で物件を借りて、内装を施す。

そして開業費の全てを負担し、

独立希望者との業務委託契約により

イニシャルにかかったお金を分割で返済してもらう。


と言う極めてシンプルな制度である。


大雑把に言えば店舗流通ネットと同じ仕組みである。


唯一違うと言えば、

一度当社の社員にならないと制度を利用できないと言う事。


あと連帯保証人を必要としないと言う事。


この制度とは別で、既存店を店長に業務委託に切り替え

個人事業主になってお店を経営すると言う独立支援制度もある。


現在この既存店委託制度で3名4店舗の業務委託店舗がある。


その他にゼロからの店作りで既に2名3店舗の業務委託店舗がある。


今回の社員は新たにお店を作る独立支援制度を活用する予定である。


自分で物件を探してきて

15坪で2層の寿司屋の居抜きを探してきた。


1階はカウンター

2階はテーブル・座敷になっている。


ここでなんの店をやるか提案を待った。


そして企画書を見た。


僕は一言言った。


「終わってるなぁ。」と


最初彼は焼肉屋をやりたいと言っていた。


物件は7階建で上層階は住居。


この状況を見たら

僕らぐらいになれば、排気ダクトを屋上まで立ち上げなければ

ならない事を考える。もちろん店内にもロースターを設置しなければならない。


その設備投資だけで安く見積もっても6~7百万の設備投資が必要になる。


もちろんその設備だけでもかかるわけだから、

他に内装・店内空調・厨房設備などを考えたら

それなりの投資になる。


1000万以上はかかるだろう。


理解が出来ない。


現在の寿司屋は比較的綺麗なので

極端な話看板だけ付け替えればそのまま商売が出来る。


そうすれば100万円も掛けないで商売がスタートできる。


メニューを変えればいいだけ。


そして一生懸命営業すればいいだけ。


何故シンプルにそれが考えられないかとくと説いた。


そして次に提案してきた提案がなんと


「鉄板焼」の店だった。


正直呆れたショック!


確かに排気ダクトを用意しなくともいいけど

思いっきり和風の内装を鉄板焼きやに変えようと思えば

それなりに意匠をいじらなければならない。


しかも1階で15坪ぐらいでカウンターのみの店であれば

鉄板業態のパフォーマンスはあると思う。


けれど2階建てである以上

料理を2階にリフトで上げなければならない。


鉄板や焼き鳥で一番うまいのは

カウンターの前で焼きあがった熱々のを食べるのが

一番うまい。


速やかに2階にリフトで上がってくればいい。


しかし2階で他の接客に入ってて、リフトの中で料理が待たされたら

あっという間に料理は冷める。


メインの商品がつまんない商品になる。


何故そんな事が考えられないのか不思議でしょうがない。


でも現実


この社員はこの業界に携わって10年近くなる。


それでもこうした事を考えつかないのである。



もし。

お悩み相談の与太話でこんな話を聞いたら


「あー。多分うまくいきますよー。頑張ってくださいー。」


なんて心から心のこもってないメッセージをぶつけてあげるのだが

今回は訳が違う。

うちが金だしてリスクを負う訳ですから。


だから本人にはある意味答えを出してあげた。


「お前がやりたいのは商売かオナニーか?」と


自分が満足するだけの自己満足か?

商売として成立することを選ぶか?


だって考えたらわかりますでしょ?


800万円の投資で済むのと

200万円の投資で済むのと

どっちを選びますか??


600万円を稼ぐのは簡単な事ではありません。


しかも800万円を掛けたからといって

成功する可能性は200万円となんら変りません。


つまりハイリスクローリターンの可能性があるのです。


少なくともローリターンあれば、ローリスクの方がいいと思いませんか?



本意ではありませんが

どんな業態にしたら良いかこちらから提案してあげました。


あとはそれをやらされてる感で取り組むか?


やって正解だった。っと思える結果を出す為に

本気で取り組むか?



一番駄目なケースは

中途半端にアドバイスとおりにやった結果

心こもらず繁盛しない店をつくり

そしてこう言うのです。


「業態を間違えた。」とかって。


失敗する奴は大体こういう奴です。


こうならないよう。


期待してるからねチョキ


4月10日オープン予定です。


詳細が決まったら告知しますので

どうか皆様。


この独立希望社員の応援をお願い致します。