もちろん、仕事のしすぎで心身のバランスを崩してしまってはいけない。
労働条件に関する法令は遵守すべきであるし、ワーク・ライフ・バランスにも配慮すべきだろう。
そのうえで、人は働くことに意義を見いだし、仕事を通して成長することができれば、自ら進んで時間を忘れて働くこともあるということを、認識すべきだろう。
ある企業の創業者に聞いた話。……立ち上げの頃は、時間を忘れて機器の組み立てに熱中したものだという。……
いわゆるブラック企業と、すばらしいイノベーションを起こす「伝説企業」を分けるものが、単に労働時間の問題だけではないことを見極めることは、大切である。
鍵になるのは、脳が働く喜びを受け取るために必要な「主体性」。
脳は、能動的に外界に働きかけ、その結束をフィードバックとして受け取ることで喜びを感じ、成長していく。
仕事が大変でも、そこに主体性があれば、人はがんばることができる。……
主体性のある個人は、同じく主体性を持つ他者を尊重する。
「他者の人格を目的として扱う」というカントの格率にも、通じる哲学だ。
「ブラック企業」が許されないのは、人を目的ではなく手段として扱うからである。
結果として、その企業が一時的に収益をあげたとしても、その「外部不経済」のツケが社会に回ってくる。
人間を手段として扱うのか、人格を目的として尊重するのか。
この点がブラック企業と伝説企業の分かれ目になる。
(「学生が嫌うブラック企業とはどんな企業か 茂木健一郎 より)
詳しくは、こちら↓
PRESIDENT (プレジデント) 2013年 7/1号 [雑誌]/プレジデント社

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確かに、高度経済成長時代に、「ブラック企業」なる言葉は存在しませんでしたね。
主体的に頑張っているかどうかが、ブラック企業かどうかのいわばリトマス試験紙でしょうか。
ちなみに、その年もっともブラックだった企業を決める「ブラック企業大賞」なるものがあります。
昨年、この不名誉な大賞を受賞したのは東京電力。
市民賞は、ワタミでした。
第二回となる今年度も、もうすぐノミネートされる企業が発表されるようです。
ブラック企業への批判と監視の目を強めるとのこと。
仕事を通して成長できる働き方ができるような社会にしたいですね。
るんるん♪語録/6月24日
自分を尊重する。大事にする。
だから、相手も尊重する。大事にする。
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