今、大事なこと | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 今、大切な友達、そしてリベラルを「自称」する徳岡くんと「対話」しています。面白くなってきました。http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/bd829bac4a4eb7c6dfab031cd50c4397

 徳岡くんは言います。
 「ここで、日本が攻められた場合に自衛するのも戦争だからやるべきではない、などという議論を始めたら、多数の国民にはそっぽを向かれるのは必定です。
 自衛の名のもとに侵略戦争が行われてきた、軍隊というものは他国の敵より自国の民を踏みにじるなどという議論は、私も『平時』にはこのブログでも再三展開してきましたが、この緊急時にそんな話をしている余裕はないのです。
 個別的自衛権の問題は、集団的自衛権の大波を押し返してからゆっくり議論をすればいい。
 ラディカルが本当に戦争を阻止したいなら、小異を捨てて大同につく。
 大同団結が今こそ大切です。」

 ・・・徳岡くんは、いい奴だなあ、とは思うのです。立憲主義を信じ、民主主義を信じているのだと思います。

 ただ、今、私たちに突きつけられているのは何か?その「焦点」はどこにあるのか?という点の捉え方は私と違っているように思います。

 徳岡くんは「この緊急時にそんな話をしている余裕はないのです。個別的自衛権の問題は、集団的自衛権の大波を押し返してからゆっくり議論をすればいい。」と言います。つまり、今は、集団的自衛権行使容認に踏み切る法案の成立を阻むことこそが、喫緊の課題、だというのでしょう。

 私は、そうなのかな?とずっと思っています。

 具体的な「緊張関係」は、東アジアにあるからです。つまり、中国のバブル崩壊と突破のための軍事的強硬政策の展開(軍事費増強、南シナ海の「滑走路」建築等)、韓国のゼネストによる支配の危機、北朝鮮政府の崩壊(側近等の相次ぐ粛清)への秒読みを踏まえて、日本政府が具体的に見ているのは、中国との緊張を背景にした、いわゆる朝鮮有事でしょう。そのために、戦後初めて日本政府側から防衛協力拡大を働きかけ日米ガイドラインに「離島防衛」も書き込ませ(4/27)、民主や維新は「尖閣諸島への中国軍の進出」を想定して「領海警備法案」の共同提出(7/8)をしています。

 私は、昨年7・1閣議決定に端を発する集団的自衛権の行使にクローズアップさせた政府の突出の狙いは、よく例にあげるホルムズ海峡よりも、この「朝鮮半島有事」にあるのだと思っています。つまり、そこにある軍事的危機への慣らしとして大きく集団的自衛権の問題から立ち上げているのでは?ということです。

 徳岡くんは「ここで(注 今という意味でしょう)、日本が攻められた場合に自衛するのも戦争だからやるべきではない、などという議論を始めたら、多数の国民にはそっぽを向かれるのは必定です。」と言います。

 そうなのでしょうか? 多数の国民の意思は自衛戦争肯定なのでしょうか?

 私は、そうは思いません。もちろん、国際的な労働組合の組織が第一次世界対戦の勃発と同時に、祖国防衛主義に走ってしまった「第2インターナショナルの崩壊」の歴史があるからこそ、私も自分の想いを発信しているのですが、私は、多数の国民(どこの国の国民だろうと)は、集団的自衛権だろうと、個別的自衛権だろうと、邦人救出だろうと、あらゆる名目で行われる侵略戦争、強盗戦争としての本質を持つ戦争に動員され、誘導されることに反対する「戦争」の経験と「戦後」的な大衆的記憶を持っていると思うのです。若い人にも引き継がれているし、新たに芽生えてもいるのでしょう。21世紀の世界も戦争だらけですからね。

 むしろ、この今の「戦争法案」反対の盛り上がりを、再び「利用」されないためにも、「専守防衛」や「個別的自衛権」の名であろうが、意味のない1%のための戦争全てへの反対を明確にし、伝えあうことは「今こそ」大事なことではないかと思うのです。
 
 99%の仲間、日本だけではなく、世界中で自国の大資本の犠牲になって搾取されている仲間の団結と連帯を信じ、声をあげていきましょう!