冤罪レシピ 正しい冤罪の作り方♪ | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 冤罪というのは、「無実であるのに犯人として扱われること」ですが、冤罪を作るのは、それほど難しくありません。「権力」と「ちょっとした不誠実さ」を混ぜれば、割と簡単に作れます。以下、「冤罪レシピ」です。
 
0、 「逮捕したら犯人」をマスメディアを利用して下ごしらえ
 まず、ある程度時間をかけ、じっくりと「疑わしきは罰せず」を蒸発させましょう。「捕まえたら犯人!」をジワジワとテレビのニュースや刑事ドラマを使って大衆に染み込ませます、骨の髄まで・・・。

1、 とりあえず「見込み」とでっち上げで「犯人」を見立てること
 さて、「下ごしらえ」が済んだら、とりあえず逮捕です。どうもコイツなんだか怪しいなあ、ぐらいで構いません。目分量で見立てて逮捕してください、証拠は後でなんとでもなる、その勢いが大事です。もちろん、思想犯の場合は狙った相手であれば、何もしてなくてもゴー、です。

2、 徹底的に自白を強要しながら徒に勾留を続けること(23日間しっかりと)
 逮捕したら、ここからは、たっぷり時間をかけて日本の独特の伝統の制度をフルに利用しましょう。23日間フル監禁=逮捕・勾留をグツグツ弱火で煮込みつつ、自白を迫ります。「お前がやったんだろ!」という恫喝や「後で撤回すればいいんだから」などと騙したり、ここは個性を活かした腕の見せ所。ともかく、やっていようと、やっていまいと追い詰めてフラフラにさせて「自白した方が楽かもしれない」という精神状態に持って行きましょう、時間はたっぷりあります、余裕をもって!

3、 「無実の証拠」は弁護士に絶対に渡さないこと
  自白調書が取れれば、それでオッケー♪ ともかく調書は一人歩きしますので、冤罪は出来たも同然です。仕上げは、証拠で味付けです。警察の手元には、当該の方が犯人じゃないかもしれない、という証拠も揃っているはずですが、それは決して出さないように。ここは気をつけて慎重に進めないと、冤罪だと疑われたり、ばれたりして、せっかくの「自白強要」が水の泡になることがあります。
 
4、 「真実よりも有罪を」を忘れずに!
 冤罪を作る上で大事なのは、真実を追求している姿勢を見せつつ、あくまでも見込みやでっち上げで狙い撃ちした被疑者を有罪にすること、という使命を忘れないことです。大丈夫、世間は、あなたのことを信じてます。まさか、そんなアンフェアなことをするわけがない、と刑事ドラマで信じ切ってますから!自信をもって下さい。

ともかく、コツは「一度決めた奴は、どんなことがあっても犯人にする」という信念です。途中で、「あれ~?ちょっと違う人が犯人だったかも」という迷いが生じることはマトモな人ならあるかもしれません。しかし、それではダメです。きちっと冤罪を仕上げるには、間違っていても犯人は犯人、という強い思い込みが必要です。この点を忘れずに、しっかり「冤罪」を仕上げて下さい。一回、作れば、後は割と抵抗なく出来ますよ♪