一般曹候補生の最終合格発表に先立ち、11月4日に女子の自衛官候補生の合格発表がありました。
当YST塾生も4名受験をしていました(いずれも女子)。
模擬テストなどを行っていますので、彼女たちの普段の学力がどんなかは分かっています。
陸海空の違いもあるのですが、常に1番をキープしていた高3生(女子:Aさん)がいました。
自衛官候補生の結果は・・・
残念ながら、Aさんは「合格」を頂くことができませんでした。
仮合格(補欠合格)もありませんでした。
結果を受け、Aさんは7日(月)にわざわざ塾まで足を運んでくれました。
すっかり弱気になっているAさんは、今後のことを相談に来たのでした。
大学進学にするか、民間にするか、専門学校か。はたまた自衛官を目指すべきか。
もっとも、一般曹候補生の最終合格発表がまだでしたので、いろんな可能性をAさんと話あいました。
そして運命の日がやってきました。
一般曹候補生の最終合格発表の日。
夕方の5時過ぎにAさんがやってきました。
でも、塾に入ってくるAさんの顔には笑顔がこぼれています。
「先生、合格しました!」
そうです、Aさんは見事、一般曹候補生(航空)の最終合格を勝ち取ったのでした。
一般曹候補生を目指すため、Aさんが当YSTに通い始めたのは7月はじめのことでした。
運動部に所属していたAさんは、6月まで部活動があったため、勉強もままならない状況で、当YSTに「駆け込んで」きました。
それから週2回、Aさんの個人レッスンがはじまりました。
2ヶ月半で結果を出さないといけませんので、効率よく必要な学力を身につけなければいけません。
ということは、使用するテキストは「7日間完成!一般曹候補生」以外にありません。
本テキストを駆使して、数学と英語を基本からみっちりと勉強して頂きました。
そして・・・
何とか8月半ばには、「7日間完成!一般曹候補生」も無事終了。
これで基本事項が一通り身につきましたので、今度は実戦問題集を使って、本番さながらの問題をどんどん解いていってもらうことにしました。
もう残り1ヶ月ですので、もう「習うより慣れろ」の世界です。
9月からは、作文の対策も同時に行いました。
7月の模擬テストでは、(45点満点中)20点に満たなかったAさんでしたが、8月下旬と9月初めの模擬テストでは、安定して30点を越えるようになっていました。
当YST塾に通ってきた4人の女性志願者のうち、3人が一般曹候補生に最終合格、残る1名が自衛官候補生が最終合格&一般曹・仮合格という結果に終わりました。
Aさん以外の3名は、結果報告を電話で入れてくれました。
「自衛官採用試験に合格できたこと。これは君たちのゴールではなく、これからの人生のスタートラインに立つことができたことを意味するんだよ。でも、そのスタートラインに立つことができたのは、外ならぬ自分自身の努力の賜なんだよ。だから胸を張って自衛隊に入っていけばいい」と、私は、はなむけの言葉を送りました。
4名のうち3名が高3生、残り1名が浪人生(1浪生)でした。
浪人生の子は、親に頼ることなく、アルバイトをして学費を捻出して当YSTに通ってきていました。
実に頼もしい4人の塾生たちでした。
彼女たちの努力に敬意を表するためにも、これらの経験を来年以降の指導に活かしていきたいと思います。
【目指せ! 自衛官】
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