さて、前回、自立支援の具体的な例を

かき集めてみましたが、

このシリーズで何度もしつこく言うように



身体機能の維持・改善が困難な人に

どんな自立支援のケアマネジメントをしたか



と言うことをはっきりさせたい

と思っています。


しかし、どうしてもそうできない

事例があるのはたしかです。




これも前から言っていますが、

・ターミナル期(終末期)

・麻痺を改善させるのが難しい

・進行していく難病    など


これらの方にどんな自立支援の

ケアマネジメントがあり得るのか、

ということです。





…………………。





ここで、

「地球を中心として惑星が回っている」

と信じられていたのが

「太陽を中心として惑星が回っている」

というコペルニクス的転回に勝るとも劣らない

有り様を見ていただきます。

(いや、それほどのものではありません)





そもそも、「ケアマネジメントの目標」が

「自立支援」と設定しておけばよいのか、

というところです。




分かります?




そもそも、「ケアマネジメントの目標」を

「自立支援」と設定しておけばよいのか、

という問いです。




現在、

「このことを自立支援とする」という

自立支援の定義というものは

日本の介護保険制度の中では

示されておりません。


なのに「あり方検討会」では

「自立支援が共有されていない」

なんて無責任なことを言っています。


シロかクロか、という話ではありません。

当然「自立支援」を目標にすることは

多くの人には必要でしょう。

ところが、それに合わない方もいる。


先ほど示した例などですね。




そういった人たちに対する

ケアマネジメントの目標は

それでもやっぱり「自立支援」なのか、

という問題提起なのです。




具体的に言えば、
終末期を迎えている人に

死んではいけないから

延命治療をするのか、

ということです。


麻痺した右腕を

なんとか動くように

こだわって、こだわって

リハビリ漬けにするのか

ということです。




違いますよね。

「違う」って大半の人がそう思っている。

そうだと思います。




じゃあ、なにか別の価値が

示せないのか。

別の目標が立てられないのだろうか。




次回はそれを考えてみましょう。