ニーズの7番目は

「認知症症状の軽減」です。

ADLの「自立・重度化予防」と並んで、

本人の自立支援には欠かせない

ものでしょう。

 

認知症症状が目立ち始めると

他者からの支援なしでは生活が

できなくなってきます。

ですから、その症状を少しでも遅らせる、

保っている機能を維持する、

という視点を持つ必要があります。

 

しかし、認知症のケアマネジメントは

あまり上手に機能していないケースが

多いように思うのですが、どうでしょう。

その理由は、認知症のケアが

しっかりと確立していないことがある

と思います。

あるいは、一刻も早く専門の医療機関へ

相談する、という方法論しか持たない

人が大勢いるのではないか、と

思います。

 

医療との連携が必要なのは、

当然です。認知症のタイプや

それに伴う薬剤を適正化することで

改善する例もあるでしょう。

それと同様に、ケアの力で

認知症症状を軽くすることにも

取り組まなければいけません。

 

そういう考えは、

慢性疾患の管理にだって

自立・重度化予防にだって

当てはまることなのです。

 

医療、専門医に頼るばかりの

方法論しか待たない人は

次回からの「認知症症状を軽減」

するケアをじっくり読んで

実践してみてください。

AD

天皇陛下の人権

テーマ:

今週末は数十年ぶりの大雪で

起きている時間の半分くらい、

雪かきをしていました(苦笑)

だからっていうわけじゃないですけど、

今日は、ケアマネジメントの話はやめて

最近の政治の話題を取り上げたいと

思います。

 

私は福祉・介護職のひとりとして

社会的に弱い立場の人の近くで

仕事をしているわけですが、

私と同じような立場の人たちの

多くは、「人権感覚」というものに

とても敏感だと思います。

多くの場面で人権が守られていない

出来事に出会うことが多いですからね。

 

だから、いろいろな場面で

「人権を守ろう!」と訴えるわけですが、

過度にそういうことを言う人たちとは、

一線を画したい気持ちを持っています。

人権原理(絶対)主義にはなれない

人間であります。

人権っていうのは、他との関係で

譲らなければいけない場面も

あると思うからです。

 

ただ、この話題でだけは

あまりの人権侵害のありさまに

はらわたが煮えくり返る思いです。

 

というのは、

「天皇陛下の生前退位」の

話題です。この中で

「天皇の人権問題」

というものがあります。

 

天皇陛下が8月8日のお言葉で

今後、天皇としての務めが果たせなくなると

いうことで、退位のお気持ちを示されました。

この退位の問題と合わせて、

皇室の安定的な継承のお話を

されました。

現在の皇位継承者は、皇太子殿下、

秋篠宮さま、悠仁さまの3名しかおられず、

悠仁さまの代では、悠仁さま以外はすべて

女性皇族です。現在の制度では、

女性皇族は、婚姻すれば皇室から

離れて一般国民になるので、

悠仁さまにお妃が現れず、

また、現れたとしても子供が

生まれなければ、皇統はそこで終わる

ことになるのです。

 

さて、今の自民党案では、

現在の天皇陛下一代のみ

退位できるようにする特例法

で対処するようにしています。

 

しかし、憲法2条で

「皇位継承は皇室典範による」と

明記されているために、

特例法は憲法違反になる、

という指摘があります。

金上陛下は憲法違反で退位され、

皇太子殿下が憲法違反で即位される。

今後、憲法違反の天皇陛下が

日本の象徴となるわけです。

 

また、金上陛下が退位されれば

何という位になられるのか、

それは決まっていません。

皇室典範に書かれていません。

 

皇族ではなく、一般国民となられるのでしょうか。

 

さらに、典範改正には時間が足りない、

という意見も多く聞かれますが、

高森明勅氏の著書

典範改正案が記されています。

一個人が作られたものを

政府が作れないわけないでしょう。

先延ばしして、議論を遠ざけてしまおうと

する考えが見え透いています。

 

さて、人権侵害の問題ですが、

日本国憲法では、日本国民には

基本的人権が保障されなければいけない、

とされています。

 

思想の自由、信教の自由、

職業選択の自由、表現の自由、

居住移転の自由 などなど。

 

それでは天皇陛下はどうでしょうか。

上記のことはもちろん、8月8日のお言葉が

「政治的発言であり、憲法違反じゃないか」

と言われるほど、自由は制限されています。

表現の自由がないわけです。

職業選択も自由も、居住移転の自由も

まったくありません。

 

さて、さっきの基本的人権は

日本国民に保障されているもので、

そもそも天皇陛下が国民かどうか、

様々な学説があるといいます。

国民でなければ、さっき羅列した

たくさんの自由が制限されたって

仕方がない、ということになるのですが。

 

とはいっても、

(天皇としての務めが果たせないから

次の代にゆだねたい)

とか、

(皇室(私たちにとっては家)が安定して

続いていってほしい)という望みを

叶えて差し上げても良いではないですか。

 

そもそも、

「叶えて差し上げても良い」というのが

上から目線なのですが、分かりやすくすると

そんな言い方になってしまいます。

実際に、そういう立場逆転の

おかしな構図になっているのが

現在の皇室と国民の関係なのです。

 

天皇陛下は、日本国憲法上では

「日本国の象徴」として、

しかし、象徴とはいったいどういうもの

なのだろうと、ずっと考えて、

そして体現されてこられたことを

お言葉の中でも言っておられました。

 

そのお姿を見て、触れて

不快な気持ちを持った国民は

いたでしょうか。

 

天皇は日本国民の安寧を祈る

存在です。東日本大震災や

熊本地震などの災害があると、

必ず被災地を訪問されました。

昨年の天皇誕生日では

新潟県の大火災を心配する言葉を

述べられていました。

最近では、ベトナムを訪問して

元日本兵の家族らと面会すると

いうニュースが流れていました。

そのニュースを元日本兵たちが知ったら

どんなに喜ばれることでしょう。

 

どんな激務のなかにあっても

国民のことをいつも思ってくださる

天皇陛下のお気持ちを

私たちはどれだけ知っているでしょう、

もちろん私も含めて、です。

 

そして、8月8日のお言葉を聞いて

天皇陛下の、今考えておられる

本当のお気持ちを知ることになりました。

それこそ、内閣の了承も得て

憲法に反することにならないように

発するお言葉を考えられました。

 

日本国民に保障されている

多くの人権を著しく制限されながら

それでも日本国民のことを思い、

象徴としての務めを果たされて

そのことをなお、「幸せなことでした」

と言われた天皇陛下のこのたびの望みを

しっかり受け止めて差し上げることが

一人ひとりの国民の責務であり、

天皇という、世界でたった一人しかいない人の、

私たちが保障されている自由のうちの、

本当にわずかで、ささいな権利を守ることに

なるのではないかと思います。

 

蛇足ながら、この天皇陛下のお望みだって

それは単なる私的な望みでなく、

それは「日本国及び日本国民のため」という

公的な思いから来ていると私は思います。

 

私はそうしてあげたいと考えますが、

皆さんはどう思われますか。

 

 

 

民進党・細野議員のブログ

この問題の論点整理が示されています。

興味のある方はこちらもぜひご覧ください。

AD

ニーズ⑥は、「規則的な生活」です。

不規則な生活を送っていないか、

というところを見ます。

 

今までのニーズは、健康面だったり、

日常動作面だったりすることに比べて

「規則的な生活」というニーズには

ちょっと面食らう感じになるかもしれません。

(どうして、それがニーズなの?)という

思いを持つ人も少なくないかもしれません。

 

これをニーズ(解決すべき課題)とするのは

大きくみて2つの理由からです。

 

ひとつめは、

「同居家族への負担が大きくなる」

恐れがあることです。

 

私たちは、だいたい家族と同じ

時間を共有して生活しています。

起きるべき時間に起き、

食べるべき時間に食事する。

 

家事を担う人のことを考えると

分かりやすいでしょう。

食事時間がまちまちだと、

そのつど準備をしなければ

いけません。

たいていはそこまでせずに

「冷めたらチン」ですけどね(笑)

 

お風呂だって、できるだけ

時間を詰めて入らせないと、

次の風呂掃除ができない。

洗濯だっていっぺんにやりたい。

 

家族どうしの時間がまちまちだと

かかるストレスが増大します。

 

また、認知症の例でいえば

みんなが寝静まった夜間に

ゴソゴソされるストレスっていったら…。

「規則的な生活」の大切さを

分かっていただけたでしょうか。

 

理由のふたつめは

「身体機能を低下させる」

恐れがあることです。

 

不規則な時間で生活することは、

生活自体がダラダラとしたものに

なりがちです。

活動しなければならない

時間帯がないから、

起きたい時間に起き、

食べたい時間に食べ、

寝たい時間に寝る。

 

これでは健全な社会生活とは言えません。

社会生活が欠落していると、

身体活動性は低下したままであり、

やがて身体機能を低下させるでしょう。

 

また、寝たきりの方でいえば、

24時間寝たきりという事には

注意を払いましょう。

 

床ずれなどの皮膚トラブル、

心肺機能をはじめとする内臓の機能や

骨筋力の低下など、健康面の問題に加えて

何より寝たきりでは生活の質に

大きな問題が生じます。

 

自分で動けない人でも

活動すべき時間帯では、

ベッドから離れる「離床」をして

「規則的な生活」を送るべきなのです。

AD