11月5日の中日新聞に「掛け算の式の“正しい順序”」についての記事が出た | メタメタの日

 すでにあちこちで話題になったが、115日の中日新聞に「掛け算の式の“正しい順序”」についての記事が出た。かけ算の順序が新聞紙上で取り上げられるのは、1972126日の朝日 以来だから、実に40年ぶりになる。

 論点は、40年たってもそれほど変わっていない。

 すぐ気がつくのは、40年前は「被乗数(もとになる数)×乗数(倍する数)」という表現であったが、今は「1つ分の数×いくつ分」という表現に変わっていることである。

 この経緯について調べたことはかけ算には順 (岩波書店)に記し、その後判明したことは、ログ でも書いた。

 「かけられる数×かける数」の時代のかけ算の順序の問題は、現在の「1つ分の数×いくつ分」と「かけられる数×かける数」の2本立ての時代(現在も、「かけられる数×かける数」という表現も小学2年で習い、その順序を変えても答が変わらないことも小2で教わる。にもかかわらず、かけ算の式には“正しい順序”があると教える!?)になって、ますます子どもを困惑させているとしか思えないし、社会の常識とは乖離している。そして、文科省は、学校の教え方を積極的には肯定していない。




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