かけ算には順序があると思っている人の割合 | メタメタの日

ブログ「わだいのたけひこのざっき」で知ったのですが、
http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20110910/1315587090

>・1はこに 4こずつ ケーキを 入れていきます。 6はこでは なんこに なりますか」に対して,小学2年生も大学生も100%に近い数が「4×6」と書いています。
・「おかしの はこが 3つあります。 1つの はこには、おかしが 5こずつ はいっています。 みんなで なんこに なりますか」に対しては,小学2年生の20%弱,そして大学生の60%程度が「3×5」と書いています。<
金田茂裕: 小学2年生の乗法場面に関する理解, 東洋大学文学部紀要 教育学科編, No.34, pp.39-47 (2008),
http://ci.nii.ac.jp/naid/40016569351

 これで見ると、かけ算の式には順序があると思っているのは、小学2年生の80%強、大学生の40%程度ということになりますね。
 ただ、「順序がある」と思っている大学生は、逆で書くのは「間違い」と思っているのか、「間違いではないが好ましくない」と思っているのか、「逆でも正しいが、自分はそう書かない」ということなのかは、上の引用からだけではわかりませんが。

 統計は無いでしょうが、私がこの問題を、ネット上ではなくリアルに話した10数人の30代~60代の人の反応から、また私自身の経験からも、40才前後から上の世代では、限りなく0%に近いと思います。(20代の人の中には、「そんなことを小学校の先生が言っていたな」と思い出す人もいました。本人は、「順序は無い」派ですが。)

 ということは、40代以上の小学校の先生は、教科書で、かけ算の順序を教えるときには、これは導入時のきまりなんだ、という意識で教えるのでしょうが、30才前後以下の小学校の先生の40%(以上)は、導入時のきまりを超えて、大学生になっても守るべききまりと思って教えるのでしょう。