【第96夜】メタボ総論(第37回):所得と生活習慣(食習慣と運動習慣) | いっけ先生の健康ランド

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脂肪肝は放置すると、糖尿病、動脈硬化性疾患(狭心症、脳梗塞など)に進行していく危険性が高い病気です。一方で、早い時期に治療を開始すれば、生活習慣の改善のみで治せます。私が実践している生活習慣改善術を一緒に楽しんでみませんか。

前日に紹介した「平成22年国民健康・栄養調査」の続きですが、今回は、食習慣と運動習慣との関連について紹介します。

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まず、食習慣については所得の低い層ほど朝食抜きの頻度が高くなり、特に男性で顕著です。また、野菜の摂取量も所得の低下とともに減少しています。



また、運動習慣については、所得の低い層ほど運動習慣のない人が多く、特に男性では所得の差で運動習慣の頻度が大きく変わってきています。

今回のデータを見ると、低所得層、特に男性で生活習慣の乱れが大きいことが分かりました。



これからの健康指導を考えていく上で貴重な資料と思われます。

こういった背景も知った上で患者さんの生活指導に活かしていきたいと思います