不思議な川 | 理恵ごのみ

不思議な川

 日曜日だけど、電車の中からケータイぽちぽち。

 今、10分ほど居眠りをしている間に夢をみました。あまり混んでなく、隣に誰も座ってなくてよかった……いえね、夢の中で小さな窪みにつまづいて、身体がピクッてなって目を覚ましたから(笑)

 夢の中に、あった岸とこっち岸があって、その間にはゆっくりとした流れの川がありました。川幅は2メートルくらい。
 んで、川のこっち岸には、頭に三角の布を付けている人がいて、あっち岸には付けてない人がいるんです。
 そんなあっち岸には、私がいるのが見えていました。

 私の視点というか意識は三角チーム側にあるのに、身体はあっち側にあったんです。

 真ん中の川は、どう考えても三途の川ですよね。随分と狭いのはご愛嬌なんですけれども(笑)
 なもんで、意識が肉体に叫ぶんです。

「こっち来ちゃダメーっ!」

 って。
 けれど、すぐに気付いたんです。

「……っていうか、私は既にこっちいるし(笑) あ、分かった。これ、夢だ♪」

 夢の中で夢と気付くと、とりあえず無茶しちゃうことにしています。
 まずは、意識で三途の川を戻りました。何せ意識なので空をふわふわと跳べますから、余裕で性の世界に到着します。
 そして肉体だけの自分に入りこむと、超合金ロボが合体するときの『ガシャーン!』っていう音がしました。
 これは面白いと、今度は身体から抜け出すと、口からエクトプラズムとして意識だけが脱出したのです。『ひょろろろ~ん』って感じに。
 だから楽しくて何度もしていたのですが、いい加減に飽きてきました。
 で、肉体に入ったまま三角チームに戻ろうとしたら、小さな穴につまづいて、目を覚ましました。

 ……もしかしたら、あのまま戻っていたら。
 少し、背筋が寒くなりました。