RAID情報異常からBuffalo製 LinkStation LS-Q2.0TL/R5を復旧! | RAIDデータ復旧事例 | デジタルデータリカバリー

RAIDデータ復旧事例 | デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーのRAIDデータ復旧事例。トラブル発生から納品までを追ってご紹介します。

今回のご依頼は岩手県の介護用品を扱う商社様です。

大切な情報が保存されているLinkStationにエラーが出てしまい、

かなり焦った様子でご連絡を頂きました。

- 発端 -

元々調子が悪く、アクセスがなかなかできない状態が一週間ほど続いていたそうです。

ある日ついに動かなくなり、「フォーマットしてください」のメッセージが出たのですが

よく画面を確認しないまま勢いでOKをクリックしてしまったのだそうです。


しまった!と思っても後の祭り。

フォーマットは開始されてしまい、しかも、途中でエラーを起こして、

何度も再試行されてしまう始末。

これはまずい!と慌てて電源を切ったものの、

どうしたらいいのかわからず、社内で一番システムに詳しい担当者の助言により

データを復旧してくれる業者があるから頼んでみましょうということになり

お電話をくださったそうです。


お客様「もっと早く修理に出しておけばこんなことには…

     バックアップもとっていなくて、どうしようもないんです。

     このデータ、復旧できませんか…!?」

とかなり焦った様子でお電話を頂きました。


幸いにも、業務に必要なシステムはオンラインで動作する仕組みだったため

数日間の業務に問題は無いそうなのですが、大切な過去の受注情報のバックアップ

キャンペーン等で使用したデータが保存してあり、この情報がなくなると

今後の業務に大きな影響が出てしまうということで

そのことをとても気にされていました。


フォーマットを繰り返した状態からの復旧はかなり難易度が高くなっている

事が予想されましたが、復旧の可能性はゼロではありません。

まずは初期診断をという事で、機器を郵送でお送り頂くことになりました。


- 診断 -

到着した機器はBUFFALO製のLinkStation LS-WXL/R1シリーズ

2台構成のRAID1です。

RAID1は二台がミラーリングを行っているため、

通常であれば一台が正常ならデータを比較的容易に取り戻すことが出来ます。

しかし、今回はフォーマットエラーの起きた状態もミラーリングされてしまい

データは読み取れない状態になっていました。


この状況からのデータ復旧は一つ間違うと取り返しのつかないことになりかねません。

しかし、以前にも当社ではこのような状態からデータを復旧した経験がありました。

時間はかかるかもしれませんがデータ復旧ができる可能性はあります。


早速お客様へデータ復旧ができる可能性があることをお伝えしたところ、

時間がかかってもいいからお願いしたい!というお返事を頂き

復旧作業に入らせていただくこととなりました。


- 復旧 -

まずは、非常にデータ状態が不安定になっているディスクの中の

データがこれ以上破損してしまわないよう、セクタ単位でコピーして

クローンディスクを作成します。


オリジナルのディスクはそれ以上触らず、クローンを使用して復旧作業を行い、

地道にデータを解析。

セクタは約2億ほど存在し、パソコンの一画面あたりが1セクタと言われています。

つまり、2億画面分の情報を解析する作業が必要となります。



膨大な情報量の為、72時間という時間がかかってしまいましたが

何とかデータを復旧する事が出来ました。




- 納品 -

無事データの復旧が完了したことを、お電話でお伝えしたところ

本当にありがとうございます!と心から安心された様子でした。

大変難易度の高い復旧ではありましたが、無事お手元にデータをお届け出来て

私たちも心から嬉しく思います。



パソコンに詳しい方でも、RAIDの復旧は失敗してしまう事が多くあります。

ひとつ操作を間違うだけで大切な情報を失ってしまう危険がある自力復旧

極力試さず、最悪の事態を防ぐためにもすぐに専門業者へご相談ください。




■LinkStationを復旧されたお客様の声■
・【学校法人後藤学園武蔵丘短期大学】
  パソコンが起動しなくなり、ログイン画面が出ず真っ暗な状態になりました。