E13.E14エラー!BUFFALO製LinkStation LS-WTGL(RAID)復旧 | RAIDデータ復旧事例 | デジタルデータリカバリー

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デジタルデータリカバリーのRAIDデータ復旧事例。トラブル発生から納品までを追ってご紹介します。

今回ご依頼をいただいたのは関東に本社を構え、全国の美容サロンへ

美容機器の開発・卸販売を行っているメーカー様です。


- 発端 -

営業資料に急遽修正が入ったため、訂正して上書き保存をしようとしたところ、

何度試しても保存ができなかったそうです。

デスクトップには保存出来たので、RAIDに問題があるのでは?と確認すると

エラーランプが点灯していたため、再起動をかけたとのこと。

しかし、再起動をかけただけなのにそれまで読み込めていたデータにも

アクセスが出来なくなってしまったと焦っていらっしゃいました。


お客様「機器の説明書や契約書の原本データ・展示会で使用するプレゼン用の動画も

    RAIDに保存してあるので何としてもデータを失うわけにはいかないんです!

    データ復旧 は可能でしょうか?」


お電話の段階で「確実に復旧 できます」と断言は出来ません。

状況を正確に判断するため、急ぎ機器をお持ちいただくこととなりました。



- 診断 -

お客様がお持ちになったのはBUFFALO製のLinkStation LSWT/GL

2台構成でRAID0が採用されていました。


早速動作確認を行ったところ、エラーコードE13.E14のランプが点滅。

ディスクの読み込み自体が出来ていないことがわかりました。


機器からディスクを取出し、一台一台データの解析を行っていきます。

しかし、解析が完了する前に読み込みが停止。

解析に支障が出る程大量の不良セクタが発生していることが判明しました。


- 復旧  -

不良セクタが原因でデータにアクセスできなくなってしまった場合は

まず不良セクタを取り除く必要があります。

当社の特殊設備にてRAIDを構成する2台のディスクの両方から

不良セクタを避けてクローンディスク を作成。

再度RAIDを組み、データを取り出す作業を行いました。


  【不良セクタの増加は防げません!】

  不良セクタは機器を使用している間に自然と発生してしまい、防ぐことが出来ません。

  不良セクタ部分が規定値よりも増えすぎてしまうと、書き込み可能領域の不足で

  今回のご依頼のように動作に支障が出てしまいます。

  早めのバックアップを心がけてくださいね。


- 納品 -

無事にすべてのデータが復旧 できました。

お客様へ復旧 完了のご連絡をいれます。

お客様「えっ!全てのデータが復旧 できたんですか?!

     ありがとうございます。これで安心して営業に行けます。」

と、お問合せ頂いた時とは一転して安心された様子が伝わってきました。

直接の受け取りは難しいとのことで郵送で納品させていただくことに。



機器がお客様のもとに到着した後、改めて無事データ確認出来ました、

とご連絡をいただき、一件落着となりました。

何はともあれ、無事にデータが復旧 できて本当に良かったです!



【RAIDは冗長性のある構成を】

今回ご依頼頂いたLinkStation LS-WTGL/R1 はRAID0が採用されていました。

RAID0は保存スピードの向上、保存容量の向上が出来る反面、

冗長性が無く、トラブルが起きてしまった際にはデータが取り戻せないこともあります。

RAID0で使用される場合は、定期的にバックアップをとるよう心掛けて頂き、

可能であれば冗長性のあるRAID5 やRAID6で使用されることををお勧めします。


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■LinkStationを復旧されたお客様の声■
・【学校法人後藤学園武蔵丘短期大学】
  パソコンが起動しなくなり、ログイン画面が出ず真っ暗な状態になりました。