『ライブペインティング』 …アーティストの方が、観客の目の前で、生＆即興で画を描くショーです。音楽仲間のNさんのお誘いで、ちょっと興味があったので観に行ってみました。
メインアクトは、ライブぺインター・菩須彦(ボスヒコ)氏。
私は存じ上げなかったのですが、知る人ぞ知る！気鋭で超個性派のライブペインティング・アーティストとして、国内はもとより、海外でも公演され、高い評価を得ている方なのです。
【ライブぺインター・菩須彦<BOSSHIKO>】 関連webページ紹介
○「菩須彦のライブペインティング日記」 http://bosshiko.blog83.fc2.com/
○ Facebookページ <LivePainter BOSSHIKO>
○あのMJの秘話を綴った本のカバーアートも手がける！
<MICHAEL JACKSON> 『THE REAL COMEBACK Japan 2006』
『THE REAL COMEBACK Japan 2006』 表紙作品も展示されていました！
とてつもない息吹を感じる作品の数々です！
このイベントは、とある「シークレットギャラリー」のオープニングパーティとして開催されました。「シークレットギャラリー<秘密画廊>」…どんなおどろおどろしい処なのやら…と少し身構えて行ってみました。会場は新宿のとある通りからチョット入った細い路地の先…。ビジネスホテルの地下にありました。こじんまりとしたロビーから、細い階段を下りると…ちょっと昔のヨーロッパのビルの地下室のような空気感(行ったことないからあくまで想像；笑)を感じました。
シークレットギャラリー「Beginning of the end」
東京都新宿区新宿4-4-10 アパートメントホテル新宿 B1 Tel：03-6273-0991
菩須彦氏の作品がところ狭しと飾られた会場には、15～20人程が集まっており、テーブルには関係者や観客から思い思いの差し入れや手土産などが持ち寄られ、予想(オドロオドロしいのを想像；笑)に反して、ほんわかと和みムード…。そこに長髪でヒゲのひときわ個性的な人が…。
昭和歌謡パントマイム by テルやん♪
そして…いよいよメインイベント、菩須彦氏のライブペインティングです。テルやんによって懐メロで和んだ空気を一気に壊すように、会場は暗闇に包まれ、轟音が鳴り響きます…！荘厳な音楽の中、大きな白いキャンバスに、菩須彦氏がゆっくりと筆を滑らせていきます。テーマは「百鬼夜行」。…ゾクゾクとしたスリルと緊迫感が、菩須彦氏の背後から伝わってきます…。一体どんな物が描かれようとしているのか？それは彼の内なるところしか知り得ないのです！！
暗い会場の中で、灯りは、菩須彦氏の頭につけられたカンテラ一つ。下書きもデッサンも何もない白い紙に、流線や文様を描いていきます。画材は、墨汁のみ。水と微妙なタッチで濃淡をつけて奥行きや動き、そしてエネルギーを生み出していくのです。菩須彦氏は、それをインスピレーションと感性だけで描き進めていきます。
私達も、その明かりを頼りに、うっすらと画の状態を覗いながら、静かに見守っていきます。
20分近く経ったでしょうか。音楽が次第に激しくなり、菩須彦氏の筆使いも荒々しく…と同時に、素早い動きで細部がみるみる描かれていきます。息を呑む緊張感です。
そして、音楽と同時に筆が止まりました…描き上がったようです！静寂を取り戻し、会場が明るくなりました。そこに描かれていたものは…。
『百鬼夜行』 by 菩須彦
あえて、何も説明はしないでおこうと思います…というか、説明は一切必要ありません。観る人がインスピレーションで感じるままに捉えて、受け止められるものこそが、この画の凄味・持ち味だと思います。
ちなみに、こちらは前日に描かれた龍の画です。これも…すごいエネルギーを発しています！
緊張感から解き放たれてもなお興奮と気迫が漂う中、クールダウンアクト(と勝手に命名)が行われました。意外な展開ですが、ここで「紙芝居」のお時間です。「ガンチャン」による、懐かしい昭和の紙芝居「黄金バット」の始まりはじまり～♪この紙芝居が、メチャ面白かったんですよ～☆ 主役の黄金バットはかなりキモいゾンビみたいだし、お話も痛快アクションでバッタバッタと敵を倒す…というよりは、アレ？そうなっちゃうの？みたいな感じだし。なんか不思議～。でも、昔の『元祖・黄金バット』はこんな風だったのかな～？
淡々とした風合いかつ迫力満点のガンチャンの語りで、観客も徐々に紙芝居の世界に引き込まれていきます。まるで子供に返ったような気持ちにさせてくれました^-^☆その後、同じ紙芝居のパネルをお客さんにランダムに順番を並べ変えてもらい、「黄金バット・別バージョン」のお話をアドリブで創作して見せてくれました。前代未聞の即興紙芝居に、会場は大爆笑！
これはオモロい～♪スゴイぞ、ガンチャン！！
いや～、バラエティに富んだひとときを過ごしましたね。和みあり、緊張感あり、笑いあり…なんというか…五感を沢山使い、感情の起伏が激しいイベントだったように思います(笑)
菩須彦さん、お疲れ様でした！ 素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました！
やっぱり興味深い人脈と情報を豊富に持っているな～と、音楽仲間のNさんに感心するとともに、また何か面白そうなイベントがあったらぜひ行ってみたいと思いました。知的好奇心を持つことは、脳の活性化にも良いことですしね。それに、色んなことを観たり感じたりする経験は、感受性を豊かにし、心と体に健康をもたらしてくれるでしょうからね！(*^o^*)
