お子さんが、泣いているとき、あなたはどうしていますか?


多くの親御さんが、お子さんを泣きやまそうと四苦八苦しているのではないでしょうか。



ここで、ご自分の心の中を覗いてみてください。


子どもが泣いている時、泣きやまそうとするのは、親がつらいからです。


そう、子どもがつらいから、泣きやまそうとしているのではないです。

自分がつらいから、泣きやまそうとしているのです



これは、子どもが怒っている時も同じですね。


そして、相手が子どもに限らず、

私たちは、泣いたり怒ったりしている人に対して、

泣きやみ怒りを抑え込むことを望みます。

ときには、それを強制することもあります。


それは、相手のためでなく、自分がつらいからです。



ではなぜ、私たちは、泣いたり怒ったりしている人を見るとつらくなるのでしょうか?


それは、感情を分かち合おうとしているからです。



ポジティブと言われている感情

嬉しい、楽しい、ワクワク、安心、感動・・・


なぜこれらの感情をポジティブと呼ぶのかというと、

分かち合うことを他人から歓迎されるからです



ネガティブと言われている感情

悲しみ、怒り、苦しみ、寂しさ、悔しさ・・・


これらの感情がネガティブと言われるのは、

分かち合うことを他人から嫌がられるからです




ここで、注意が必要です。

とっても大切なことですが、心理学を深く学んでいないと知らないことです。



それは・・・


ネガティブな感情は分かち合う必要はない


ということです。



泣いている子、怒っている子は、

親に一緒に泣いてほしい、怒ってほしいと望んでいるわけではありません。

親に自分の感情を背負ってほしいとは思っていません。


ただ、認めてほしいのです。


今、自分が・・・

悲しいこと

寂しいこと

悔しいこと

痛いこと


「悲しいんだね」

「寂しいんだね」

「悔しいね」

「痛いね」


と、ただ自分が感じている気持ちを分かってもらいたいだけなのです。



感情は、分かち合うと、大きくなります。


それは、ポジティブな感情もネガティブな感情も同じです。


だから、

ネガティブな感情は、分かち合う必要はありません。

あなたのお子さんは、あなたを悲しませたり怒らせたりすることを望んでいませんから。



ネガティブな感情は、

認められると、小さく軽くなります。


ネガティブな感情は、背負ってあげる必要はない。

ただ、存在を認めてあげればいい。


そう思えば、誰が泣いても怒っても、結構平気ですよ。