みなさん、こんにちは。
メンタルアシスト北海道の小林です。

今日は、朝から冷たい雨の降る札幌です。
寒さという環境への適応。
毎年のことではあっても、これが身体にはこたえます。
一年の体調管理の中でも、この時期がもっとも留意すべき時といってもよいのではないでしょうか。

さて、今日は「もうひと気配り」という話をします。
日々みなさんと面談をさせていただいていますと、
さまざまなことについての気付き、驚き、感動をえることができます。
先日は、ある職場で働く人と、「どうしたら、みながもっと元気に働くことができるだろうか」、
といった話題について話をしていました。
その方はおっしゃいます。
「ひとりひとりが、もうひと気配りができれば、変わるだろう」と。

「もうひと気配り」
確かにそうですね。
多くの職場では、人員削減、一方で労働密度がアップするなど、仕事上のストレス状況が悪化。
こころに余裕がなくなる人が増えれば、殺伐とした雰囲気となりましょう。
そうした環境は、離職、労災発生、健康問題への発展などのリスク増加のほか、業績悪化という悪循環にも・・・。

ここで、それぞれが出来る範囲で「もうひと気配り」ができると、
働きやすい、働きがいを感じる、快適な職場環境に近づくことでしょう。

例えば人の手当てがついたり、労働密度が改善したとしても、
必ずしも職場の雰囲気がよくなるとは限りません。
多忙な人、困っている人、具合が悪そうな人を放っておく、声をかけない職場。
よい仕事をした人、頑張った人を労わない、褒めない職場。
これでは、いくら仕事自体の負担が減ったとしても、よい職場環境とはいえないでしょう。

やはり、「もうひと気配り」が重要だと痛感できます。

さて、「もうひと気配り」を一人一人ができる職場にするには、
どういった要素が関係するのでしょうか。
もちろん、各要素は相互に関連することが多いですが。

①それぞれが心身ともに余裕がある
・各種悩みが無いか、あってもほどほど、折り合える、深刻すぎない
・その人なりの健康状態を保つことができている
・安心感がある(働くこと自体、上司、同僚、部下への信頼感がある。家族や友人の理解、支えがある。周囲にいざという時に相談できる)

②仲間意識(帰属意識)がある
・労ってもらえる(労いあえる)
・褒められる(褒めあえる)
・認められる(認めあえる)

③やりがいや達成感がある
・社会とのつながりや役割意識を実感できる
・向上心をもてる
・適度に、仕事や職場における変化、刺激がある
・目標設定をすること、つど適切な評価をすることができる
・労われる、褒められる、認められる経験をしている

④仕事、職場、家庭等における満足度が高い
・楽しく感じる。何かに没頭できる。喜びを感じる
・感謝する。感謝される

それぞれ、つどつど、関係する要素は違いましょうし、複合した要因が関与するのでしょう。
100%の正解は無く、人によって、時期によってこれらは違うということもいえるでしょう。

ではどうすればよいか。
折に触れ、身を置く環境について、当事者同士が、
「話し合う」ことが重要。
「話し合う」ことが、改善(つまり「もうひと気配り」)への明確な答えの一つ。
明確な答えは、
意識改革、気付きと行動変容にもつながり、
また他の人たち、他のコミュニティーにもあたたかい影響を与えるのだと思います。

「もうひと気配り」
みなさんは、いかがですか?