ガイアの復讐/秋元 勇巳
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勝手に採点 ☆☆☆


地球を自己調節機能を持った一種のシステムと考える地球観

「ガイア」理論。


その提唱者であるジェームズ・ラブロックはガイアの危機的

状況を伝え、一刻も早く温暖化を食い止めなければならない

と説く。


20年~30年前、このガイア理論が提唱されたころは、地球が

調節機能を持っているなんてと大変な反発にあった模様。


しかし、今では環境省がチーム6%に取り組むなど、二酸化炭

素の排出は悪とみなされ、それを減らす取り組みが企業や家

庭で世界的に行われている。


この書での主張のポイントは、原子力発電の強力な推進。

普通、この手の環境保護系の運動家は、原子力=悪とみなす

のが当たり前。


なんでも二酸化炭素を撒き散らす化石燃料よりも環境に優

しく人体への影響もほとんどないらしい。


広瀬隆が聞いたら卒倒しそうなご意見。


チェルノブイリ原発事故で亡くなった人が100名以下なんて・・・。


それでも、エネルギーのベストリミックスを目指そうとする姿

勢は共感できるし、何でも原発反対と言うのも疑問。


今の生活の質を落とさずに温暖化を食い止めるのは至難の

技ということが痛感できる一冊。

まずは身近なところからはじめてみようっと。