- ガイアの復讐/秋元 勇巳
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
勝手に採点 ☆☆☆
地球を自己調節機能を持った一種のシステムと考える地球観
「ガイア」理論。
その提唱者であるジェームズ・ラブロックはガイアの危機的
状況を伝え、一刻も早く温暖化を食い止めなければならない
と説く。
20年~30年前、このガイア理論が提唱されたころは、地球が
調節機能を持っているなんてと大変な反発にあった模様。
しかし、今では環境省がチーム6%に取り組むなど、二酸化炭
素の排出は悪とみなされ、それを減らす取り組みが企業や家
庭で世界的に行われている。
この書での主張のポイントは、原子力発電の強力な推進。
普通、この手の環境保護系の運動家は、原子力=悪とみなす
のが当たり前。
なんでも二酸化炭素を撒き散らす化石燃料よりも環境に優
しく人体への影響もほとんどないらしい。
広瀬隆が聞いたら卒倒しそうなご意見。
チェルノブイリ原発事故で亡くなった人が100名以下なんて・・・。
それでも、エネルギーのベストリミックスを目指そうとする姿
勢は共感できるし、何でも原発反対と言うのも疑問。
今の生活の質を落とさずに温暖化を食い止めるのは至難の
技ということが痛感できる一冊。
まずは身近なところからはじめてみようっと。