いたって健康な私は、
この3年間風邪一つひかずに暮らしていたため
子供の出産(産婦人科)以外は病院に行くことはありませんでした。
しかし、子供が生まれてから子供服は全て手洗い、
哺乳瓶も念入りに洗い、掃除も頻繁にするようになってから
手になにやら不気味な水ぶくれのようなものができてはつぶれ、
できてはつぶれを繰り返し、かゆくなってかいたりしていたら、
腫れてきてしまい、ついに始めての病院に行くことにしました。
(おなじみここスペインでは社会保険が100%国から支払われるので、
勿論医療費はタダです。)
さっそく、仕事から帰ってきた旦那様に相談。
「ねぇ~ねぇ~ 手の調子がおかしいから、皮膚科に行きたいんだけど…」
すると、
「皮膚科じゃなくて、主治医のところへ行くんだよ!」
「何?私に主治医なんているの?」
「いるよ この道(家の前の道を指差しながら)
100mくらい真っ直ぐ行って、右に曲がったところに」
「何その説明、全然分からないんだけど…」
こんな会話を5分位しているうちに
あっ そういうこと
記憶をさかのぼって、旦那様と結婚した2年前に
扶養家族として保険証を作ったときに、
知らない男の人の名前が書いてある紙をもらって、
何も気にせずに引き出しにしまったことがありました。
あの紙に書いてあった人こそが私の主治医だったに違いない
そうここスペインでは、救急でない限り、
まずは主治医に症状を見てもらい、治療や手術が必要な場合は、
専門医を紹介される という仕組みになっているのです。
ということで、主治医に相談しに出かけました。
20分ほど待って、名前を呼ばれると、
中に入り、症状を説明しました。
すると、40歳代であろうその先生は私に薬のアレルギーがないか?
今までに手術や大病したことはないか?
「例えば…^$^^&%(*”$ $%^*)(_+_@#%^&^(*#@!…」
スゴイ早口で次々と病名をあげていきます。
私がポカ~ンとしていると
「どこから、分からなかったの?」
と笑いながら、聞いてきたので、
「はじめから、さっぱり分からなかった」
と正直にいうと、
また笑い、
「手術をするような大きな病気をしたことがありますか?」
とゆっくり質問されました。
私は
「ないです。」
と答えながらも
もしかして、からかわれたのか私。
わけも分からないまま、塗り薬の処方箋をもらい
「2週間しても症状がよくならなかったら、また来てください」
とこれで診察終了。
帰りがけに、薬局へ寄って処方箋の塗り薬を買ってから、
家に帰りました。
今のところは薬が効いているかどうかは分かりませんが、
2週間後に症状がよくならなければ、初めて皮膚科デビューとなります。
このシステムは合理的なのでしょうか?
それとも2度手間なのでしょうか?
スペインに住んで3年になるのに、
まだまだ疑問点はいっぱいです。