ミズノ MP-4 試打・評価 【その2】 | カスタムクラブ製作提案!

ミズノ MP-4 試打・評価 【その2】

今回のMP-4は、事実上MP-33とMP-37の後継モデルとしての位置づけなので比較対象が欲しいですね。そこでMP-68発売から4年ということで買い替えを検討している方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、MP-33.MP-37そしてMP-68を加えた比較表を見ながら解説したいと思います。


なお、スマホで閲覧している方はOSの関係上“パソコン版”に切り変える事で数値をすべて見ることが可能です


【ロフト角】


ロフト角 MP-4 MP-33 ± MP-37 ± MP-68 ±
3 21 22 1 21 0 21 0
4 24 25 1 24 0 24 0
5 27 28 2 27 0 27 0
6 30 32 2 31 1 31 1
7 34 36 2 35 1 35 1
8 38 40 2 39 1 39 1
9 42 44 2 43 1 43 1
P 46 48 2 47 1 47 1

ミズノMP-4のロフト角についてはかなり“ストロング”にしてきたのではないでしょうか…。今までのミズノ製マッスルバックの中では一番立っているロフト設定です。私も試打しましたが間違いなく今までのどのマッスルバックよりも飛びますね。


この系統のアイアンは、比較的飛びを重視しません。それよりも番手毎のしっかりとした刻みが出来るかどうか?の勝負ですが表も見れば過去のどの番手よりもストロングになっているのか一目了然です。


【ライ角】


ライ角 MP-4 MP-33 ± MP-37 ± MP-68 ±
3 59.5 58 -1.5 58 -1.5 59.5 0
4 60 58.5 -1.5 58.5 -1.5 60 0
5 60.5 59 -1.5 59 -1.5 60.5 0
6 61 60 -1 60 -1 61 0
7 61.5 61 -0.5 61 -0.5 61.5 0
8 62 62 0 62 0 62 0
9 62.5 62.5 0 62.5 0 62.5 0
P 63 63 0 63 0 63 0

ライ角に関しては弊社の場合ほぼ100%の方がフィッティングを行うので純正値はほとんど関係がないかもしれません。ミズノMP-4は最近のMPアイアンの流れをそのまま引きついでいます。


【FP値】


FP値 MP-4 MP-33 ± MP-37 ± MP-68 ±
3 4 3.8 -0.2 3.8 -0.2 3.8 -0.2
4 4 3.8 -0.2 3.8 -0.2 3.8 -0.2
5 4 3.8 -0.2 3.8 -0.2 3.8 -0.2
6 4 3.8 -0.2 3.7 -0.3 3.8 -0.2
7 4.1 3.8 -0.3 3.7 -0.4 3.8 -0.3
8 4.3 3.8 -0.5 3.6 -0.7 4.0 -0.3
9 4.5 4 -0.5 3.6 -0.9 4.0 -0.5
P 4.7 4 -0.7 3.6 -1.1 4.2 -0.5

この辺からかなり重要で気になるポイントですね。FP値とはホーゼル中心からリーディングエッジ(刃の部分)までの距離を測定しています。見方は数値の多い方がよりストレートフェースになり数値が少なくなるとグースネックになります。


数値を見る限りは過去のどのマックスバックアイアンよりもストレートフェースに変化したことが読み取れます。度合いとしては数値が0.5mm変化しただけも誰でもその変化を感じます。


FP値だけを捉えた個別の見方をすれば“球が上がり易くなった”という捉え方もあります。ボールに対してのコンタクトが速くなる為にストレートフェースになれば球はより上がり易くなります。ストロングロフトにした分だけFP値を大きくして補っているのかもしれません。


しかしこの見方はFP値だけに注目した見方でありその他複雑な要因が重なって“上がり易さ”として認知されることになるので注意してください。


【ヘッド長】


ヘッド長 MP-4 MP-33 ± MP-37 ± MP-68 ±
3 74.8 73.3 -1.5 72.3 -2.5 74.2 -0.6
4 74.8 73.6 -1.2 72.6 -2.2 74.4 -0.4
5 74.8 73.9 -0.9 72.9 -1.9 74.5 -0.3
6 74.7 74.2 -0.5 73.2 -1.5 74.7 0
7 74.7 74.5 -0.2 73.5 -1.2 74.9 0.2
8 74.7 74.8 0.1 73.9 -0.8 75.3 0.6
9 74.7 75.1 0.4 74.3 -0.4 75.6 0.9
P 74.8 75.4 0.6 74.8 0 75.9 1.1


これは構えた時のヘッドの大きさを表している数値です。過去のミズノ製マッスルバックよりもロングアイアンで大きく、ショートアイアンで小さいのが良く分かりますね!


これは「ロングアイアンを少しでも大きく見せたい…」というミズノ開発陣の狙いかもしれません。ただ設計上はロングアイアンを大きくするとヘッドの返りが悪くなるので何らかの工夫が必要になってきます。


【トップエッジ幅】


トップエッジ幅 MP-4 MP-33 ± MP-37 ± MP-68 ±
3 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5
4 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5
5 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5
6 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5
7 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5
8 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5
9 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5
P 4 4.5 0.5 5 1 4.5 0.5

ここは今回のミズノMP-4の注目点でもあります。トップエッジ幅というのはあくまで上部ブレード幅であって頂点の幅ではありません。構えた時に見えるのは“頂点”ですね?


頂点は色や形によって厚く見えるものが多いですがちなみにミズノMP-4のブラストされた頂点よりもトップブレードクリアされた私のMP-33の方が薄く見えますね…。ただ薄いのは確かです!


【ソール幅】


ソール幅 MP-4 MP-33 ± MP-37 ± MP-68 ±
3 16.4 16 -0.4 17 0.6 16.4 0
4 16.3 16 -0.3 17 0.7 16.3 0
5 16.3 16 -0.3 17 0.7 16.3 0
6 16.2 15.8 -0.4 16.9 0.7 16.2 0
7 16 15.6 -0.4 16.4 0.4 16.1 0.1
8 15.6 15.4 -0.2 15.8 0.2 16 0.4
9 15.4 15.2 -0.2 15.6 0.2 15.9 0.5
P 15.1 15 -0.1 15.1 0 15.5 0.4


MP-33よりも厚くMP-37よりも薄い設定のようだ…。ソールの厚さは重心高に関係するがあまりにも微妙な数値の為にそんなに影響はないのかもしれない…。


さて、ミズノMP-4の#5・#7・#Pをこんな感じで5球打ってみました。適度な荒れ方?はまさにアマチュアらしいのではないでしょうか?(笑)


この位打痕位置が変化しても距離はさほど影響がありませんでした。その点は一昔前のマッスルバックとは若干違いますね…。


【#5】


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【#7】


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【#P】


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私は#Pを抜かしてスコアライン1本分ソールに隙間がありますね?これはどちらかと言えば私がマッスルバックに適している打ち方だということが示されています。比較的マッスルバックは重心が高くて浅いのでこの場所であれば適量のスピンをアイアンにかけていることになります。


こんな打痕の方は是非、ミズノMP-4にチャレンジしてください。


打球感は言うまでもありません…。今まで通りのミズノらしいマイルド過ぎる打球感です。そして難易度ですがもうこのクラスのアイアンは正直言えば差はないですね…。その為に今回は数値で分かり易く表現したつもりです。


「今までのMPマッスルと比べても難易度は、ほぼ横一線です。ただ、飛びに関して個人的に魅力ありますね…。」


ミズノMP-4検討の参考にしてください。(弊社でのミズノMP-4フィッティングに関しては事前予約が必要です)