どうも、ハイ・テールでごわす。
かなりこってりした話が続いたので今日はさっぱりと!
人生に分かれ道ってありますよね?
私は枝毛のようにかなりありました。
ただ今回の分かれ道は、もしその世界にいっていたら・・・・・・・・・ちと面白い!
露店で骨董屋のまねごとをしていた頃、飯田橋で月の第一土曜日に出店していました。
私の分かれ道に関係するそのお客は、初めて飯田橋に出店したときに一番お金を使ってくれました。
買ってくれたのは、自作で作ったガラスケースにベルベットを引いてその上に真鍮の蛇口を置いた壁掛け。
想像できましたか?
こんな感じのガラスケースシリーズを毎回訪れるたびに買ってくれます。
かなり、いいひと!
そのお客は家が近いみたいで、パジャマみたいなかっこうで肩にはオウム。
このへんできずくべきだった。
そのうち「こんな感じのライトはないか?こんな感じのオブジェはないか?」と
たしかに私の好きな世界観・・・・・・・似た者同士かな?
次回には、なんとか集めて持っていくと確実に買ってくれます。
彼もイメージ通りの物を持ってきてくれるのでうれしいみたいです。
「あんた、仕事は何時に終わるの?」
「夕方7時くらいですけど」
「家はここから1キロ、終わったら車でこの荷物家まで運んでくれ」
「わかりました」
片付けも終わりそのお客の家にいきました。
マンションの最上階・・・・・・・・・仕事は何している人だろう?
案内された部屋に入ると、鳥、鳥、鳥、鳥・・・・・・・・・・・・・いったい何羽いるのかな?
いつものオウムは1羽だけではありませんでした。
「あの~鳥を売る仕事ですか?」
「はははっ、お前面白いな~」
そんな面白いこと言ったかな?
「これは、趣味。鳥はいいぞ!」
「でっ、仕事は何しているんですか?」
「そうか、知りたいか。じぁあ、産婦人科の分娩台を次回持ってきてくれ。かならず買う。
そして、その後、分娩台を店に運んでくれ」
「はっ、はい」
産婦人科の分娩台を置く店って・・・・・・・・・・・・・・あれしかないよな~
それに手に入るのかな?
いつもの市場のせりになぜか分娩台が・・・・・・・・・・なんで?
当然買います。また、この世界で名前が売れました。
後でわかりましたが、師匠がまわりの業者に連絡していたみたいです。
骨董屋の世界にもルールがあります。
一番人通りがいい場所は古参、端は新人と役員に振り分けられます。
その日は私が一番人通りがいい場所。
「なんで俺がここなんですか?」
「最近、お前の荷物もよくなってきたからよ。今日だけな!」
「ありがとうございます」
おろす荷物の中に分娩台・・・・・・・・・・・まぁ、いいか!
昼に親分(やくざではありません)がやってきて、私の師匠が怒られています。
視線はおれっ!
「一番目立つところに分娩台はないだろう」と怒られたみたいです。
そして、いつものお客がきました。
「お~ぅ、分娩台だよ。これこれ。ちょっと汚いけど塗装するからいいや。
これ、今日の夜8時に店に運んでくれ。場所は歌舞伎町○○○○な」
時間通りに店に配達しました。
「それはあっちの部屋に置いてよ。まぁ、いいからこっちこいよ」
なんかテンション高くねぇ・・・・
言われた場所にいくと今まで私の店から買った商品がずらりと・・・・・・そしてこの店はSMクラブ!
似た者同士って・・・・・・・・・・SMですか。
彼はSMクラブのオーナーでした。
これからはオーナーと呼びます。
時間が早いせいか客は誰もいません。
「まぁ、すわれよ。何か飲むだろビール持ってきてくれ」
ビールと同時にあられもしないカッコの女の人たちが私のまわりにいっぱい!
飲むしかないな・・・・・・・・・
それから、二時間は私の貸切状態です。
ここでの話が面白かった。
「SMの世界はな、奥が深いんだぞ」
「どれくらいですか」
「お前面白いこと言うな~」
面白こと言ってないちゅうの・・・・・
「この世界はマニアだけあって確実な固定層なんだ。いいものが出ると確実にみんな買う。
これが何だかわかるか?」
「肛門に入れる器具ですか」
「正解!これは、このボタンを押すと肛門の中で前後に膨らむんだよ~面白いだろ。
これは定価10000円で二万本売れたんだ。
「二億ですか!」
「そうだよ、お前、頭の回転速いな」
「ありがとうございます」って、ほめられたのかな?
別の棚から、怪しげな真鍮のケースを持ってきました。
「ほら、中身を見てみろ」
中は、たしかに針なんですが、取っ手のところがドクロ・・・・・・かっこいい
「かっこいいですね。でっ、何に使うんですか?」
「お前面白いこと言うな~」
はいはい・・・・
「これはな~刺すんだよ」
「はぁ~」
「お互いの大事なと・こ・ろ・に」で、指を下に・・・・・・
なるほど、いたーい世界か。
「この人面白い~、隣の部屋いこうよ~」
「おぅ、いいぞ!金はいらねぇから遊んでいけ」
いやいや、あんなもん入れられて膨らませたり、刺されたりしたら、たまったもんじゃない。
「いえ、そろそろ帰ります」
「まてまてあわてるなよ。本当はお願いがあるんだよ」
「わかりました。あとちょっとだけ」
「お前、手先が器用だろ」
「まぁ、そこそこに」
「さっき見せた針、かっこいいと思ったろ」
「はい、思いました」
「マンション借りて、人もつけるからSMグッズの制作やらないか?
絶対もうけさせてやるし、お前ならできる。」
「俺っ?」
「お前しかいないだろ」
なんておことわりすれば一番いいのだろ・・・・・・・・・
こういうときは妙に頭の回転がいい私です。
「実は俺、結婚していて、子供も小さいのが二人いるんですよ。
子供が「パパの仕事なに?」って聞かれて「SMグッズ作っているんだ」とは言えないでしょ。
そういうわけで、興味はあるんですけどやめときます」
「お前面白いこと言うな~」
なんとか面白いやつでこの場は逃げることができました。
もし、断らずにこの世界に進んでいたら・・・・・・・・・
それはそれで面白い人生だったかも?
オーナー元気かな?
遊びにいきたいけど場所忘れちゃったよ。
あれっ、今日もこってりかな?
たしかに怪しいよね・・・・・
この聴診器は水牛の角でできている。
最後の一個。
脳のオブジェ。
こんなもんばっかり作ってるから・・・・・・・・・
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