地域の工務店の形 その① 元請けか下請か | 『未来への日記』

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元住宅会社経営、現在は食品物販・デイサービス経営・民泊&不動産オーナーのブログ

こんにちは、家のウッドデッキを塗装しなおしたいアオキですニコニコ

早めにやっておくと長持ちするので、準備しようと思います。


今日は地域の工務店』について少し触れてみたいと思います。


『地域の工務店』といっても、その形態は様々です。


まず『元請け』『下請け』か。


元請け工務店とは、自分の会社でお客様と契約を結び家造りをする工務店のことです。

下請け工務店とは、元請けの大手ハウスメーカーなどで契約されたお客様の家造りを、大手ハウスメーカーから仕事をもらって施工する工務店のことです。


元請けする地域の工務店のスタッフは営業・設計・建築のそれぞれの担当がいます。設計や工法に独自性を持たせたり、会社の経営理念を明確にした家造りを地域でおこなう事で信頼を頂きながらやっていきます。


これに対して下請けする地域の工務店は建築スタッフが中心で、元請けのハウスメーカーから渡された図面に基づいて住宅を施工することになります。



例えば『私は大手ハウスメーカー○○ハウスで家を建てました。』と思っていても、実際に施工しているのは実は地元の下請け工務店という事になります。


またハウスメーカーにも現場監督と言われる人たちはいるのですが、一時期に現場を持つ数がとても多いので、施工はほぼ工事工務店にお任せというケースがほとんどのようです。


また現場監督の管理能力にも問題があるケースがあるようです。

『大手ハウスメーカーだから安心』というのは、余程システムがしっかりしているからであって、人のレベルに大きな差がある訳ではないのです。


他方、下請けする地域の工務店はお客さまの顔が直接見えません。

『良い家を造ろう』というよりは『工期内で元請けハウスメーカーから文句を言われない工事を完了させてお金をもらおう』という意識の方が強いのではないかと思います。



元請けか下請かというこの2つの形態、規模などにもよりますが、実はどちらも施工力(=工事する能力)に大差はありません。


しかし、一つだけ大きな差があります。

違うのは、施工基準の違いです。


大手ハウスメーカーは一定のルールを設けて下請け工務店に工事をほぼ丸投げすします。従って、しっかりした家造りを要請されている訳ですから、その通りに造られます。


一方で元請けする地域の工務店は、ハウスメーカーのような基準を設けているところが少ないので、施工力は大差なくても施工レベルが下がってしまい、結果として時に水準の低い家が出来上がってしまう事になっています。


特に地域で少人数で元請け工務店としてやっている住宅会社などは、実際に施工水準が高くありません。

『じっくり手をかけてやっています』

『心ずくしの家造り』

どんなにこんな事を言っても、厳しい水準で施工をしているところは本当に少ないのが実状です。

基準が高くなくて、チェックする工程も省けるとなると、工事のなかで使用している材料に違いが出てきます。同じ材料を使用しても、施工水準によって大きな差が出るケースはあるのです。



チェック機能の少なさから、地域の住宅会社は特に施工面で不安が残ります。

単純に『お宅の施工は大丈夫?』と聞いてみても、『大丈夫です』というのが関の山でしょう。

こういった時は『工事記録』や『工事写真』『チェックリスト表』『自主検査表』などを見せてもらい、どの程度の工事レベルかを確認する必要があります。

おそらく一般の方には、それでも不明な部分が多いでしょう。


勉強会などでしっかり情報収集しても良いかも知れません。



では銘建は?


まず銘建は地域の元請け工務店となります。

地域の気候風土に適したデザイン性の高い家造りを山口の皆様に提供するという考えを持って、営業・設計を行い、ハウスメーカーに負けない施工水準を保って工事をさせて頂いております。

特に工事に関しては品質に関する国際基準・ISO9001の認証取得を機に基準をより明確にしたのと同時に、客観的にみた施工レベルの高さを実証しました。

(※現在ISO9001の認証は取りやめましたが、同等以上の水準で施工をしております。)


また定期的に勉強会なども開催しております。


施工に関しては口だけではなくて、客観的な評価に基づく水準で説明を受ける。

大手メーカーと言っても、造っているのは地元の下請け工務店。


このような矛盾は、取り払うべきだと思います。