今回の相場展望室の終了についてであるが、引き際って難しいものだと感じた。

日曜の夜に出したメールマガジンは、結局いつもの手法となってしまった。


最後だけに思いっきり書くというもの手だし、あっと言わせるような大胆な予想やストラテジーを書くのも、ありだと思う。


でも、どうも違和感を感じた。それよりは、いままで続けていたものを最後まで貫こうと思った。

やりなれない方法はこういうときに不安を覚えてしまう。


というわけでメールマガジンはいつもどおりのスタイルとなった。


***


今思えば自由度の高いというか、アバウトというか。

いくら「相場はつながっている」という理念があったとはいえ、時には為替相場以外のことばかり書く

コーナーはそうそうなかっただろう。 個人的には増えてほしいと思うが。


たぶん、同業他社でこういうコーナーはほとんどないと思う。 

ましては為替のなのに個別銘柄の分析をするところは、ほんのわずかであろう。


私自身、相場を取り上げられると何にも残らないことはよくわかっています。

たぶん、これからも相場の世界にいると思います。

もしどこかでお会いしましたら、お手やわらかにお願いします。


今日まで「相場展望室」をご愛読いただきました皆様には、心より厚く御礼申し上げます。 

おかげさまで、無事フィナーレを迎えることができました。

誠にありがとうございました。


***


もちろんai明治FXはこれからも継続しますし、新しいコーナーとして「週刊FXレポート」の連載もスタートしております。

今後とも、ai明治FXをどうかよろしくお願いいたします

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 相場格言のひとつに、「人の行く裏に道あり花の山」というが、往々にしてその道はがけと紙一重であることが多い。 現在ドル/円は円買い材料がないことを理由に買いを推奨する人が多い。 主要なテクニカル指標を見ても売る理由が見つけにくく、ここで売り推奨を出すのはアナリストにとって勇気のいることであろう。

 

 ただし、材料としては多くの人が同じ事を考えている場合、一度相場が反対方向に動き出すと、サプライズによって思わぬ動きになることがある。 ここがその格言のいわんとしていることだが、大衆の持つエネルギーは侮れない。

 大衆というと、「常に大衆は間違っている」というのが有名だが、経験では、年に1回か2回は「大衆が勝つ」相場もある。 そのため個人的には「だいたい大衆は間違っている」と呼ぼうかとすら思う。


 で、何が言いたいかというと、常に人の裏をかこうと思索している人が相場にはいて、その人のように動けるようになれ、ということである。 そうすれば人よりも早く動けるのではないかとおもうが、いかんせん人より早く動くということはリスクを伴うわけであり、大衆の波に呑まれることも多い。 そこで見極めが必要になるが、どうやって見極める目を持つか。 自分なりに、かけるところまで書きたい。


1.為替以外の相場を見る
 例えば今年5月のドル巻き戻しによる相場の混乱であるが、金が加速度的に値を上げ年初の532ドルから一時700ドルオーバーまで上昇、その後580ドル付近まで調整が入った(その後は650ドル前後まで戻したが)。 この動きにより他の利益の出ていた株式や為替などの換金売りが一気に出たことにより世界的に信用収斂が起き、結果としてドル買戻しというか売り一色の世界となったのは新しい。 このように為替について言えば、商品や株式からの影響を受けやすいため、他市場を見ていると、次の為替市場のヒントというか、サインが出ていることがある。


2.英語の情報に触れる
 私もそうなのだが、日本人は日本語の情報のほうが見慣れている人が多い(と思う)。 ここが曲者であり、特に夜。 たとえば米指標を例に取ると、ロイター端末の英語版では時間ちょうどに発表となる。 だが日本語に約されるのは多少のタイムラグを経てからであり、そこで時間的な損失がある。 もっとも指標を見てから動いても遅い、というときも少なくはないので、必ずしも早ければ言いというわけではないが。 
 加えて海外勢の意見が生で見られるかどうか、という点で見ると異を唱える人は少ないと思う。 そういうわけで、英語を勉強している人は特に、積極的に英語に触れるようにしたい。 そうすれば英語と相場に強くなって(?!)一石二鳥である。
 もし英語が苦手な方、主要な単語を覚えるだけでも違うと思う。 あとはポータルサイトにある自動翻訳(精度は高いとはいえないが)を併用しつつ、意味が通らない単語を辞書でチェックすれば、英語版の情報に接していない人に対してわずからながらでもアドバンテージが得られるのではないかと思う。


3.何が市場の意見かを知る
 人を出し抜くためには、まず人がどのように考えているかを知る必要がある。 たしかに一部のストラテジストは外部の情報を遮断しているようであり、人の意見を排除して相場にあたるという点では有効な方法であるものの、欠点としては人の意見(=市場の大勢)が見えなくなることである。 やはり人を出し抜くためには、人が何を考えているかを知る必要がある。 
 チャートを信奉する人の中には、「チャートに(未来や過去が)すべてが描かれている」という人もいるが、私自身ですら、チャートを毎日見ているとはいえ、チャートを見てても分かるときと分からない時がある。 現にどんな人でも相場見通しをはずすことを考えると当然なのかもしれないが、もしかすると私自身の修行が足りないからかもしれない。
 話を戻すと、人を出し抜くためには人が何を考えているかを読み、動こうとする一歩前で動けるよう準備しなければならないということである。 そうしないと人を出し抜けない。
 
 他にもきっとあるに違いないが、あとは思い出せなかったのでここまで。 とうぜん多くの人がいる市場の世界だけあって、きっと人の数だけ取引手法があると思う。 この世界は「人に飯のタネを教えると自分が食えなくなる」と考え、こういった取引手法を書かない人が多いものの、私個人としては、相場の世界の発展に寄与したいと思い、あえて書こうと思う。 もし自分がジョージ・ソロスくらいの人間になったら、ディーラーやファンドマネージャーをしている間は取引手法を押さえることは差し控えるかもしれない。 


 今日は相場と関係ないことばかり書いてしまったが、いままで相場が動かず暇だったから。 さて今晩のポイントは【米】5月対米証券投資(22:00)であろう。 もしかするとそれ以上に、明日のバーナンキFRB議長の議会証言が注目されている可能性があるが。


 あと欧州時間では欧と独の7月ZEW(18:00)や【英】6月小売(17:30)といったところが各国の利上げ期待に結びつくかどうかがポイント。 チャートではユーロ/円は146.60円レベルが重くなっており、ここが回復できないと調整入り目される。 とはいえユーロ/ドルが1.2500のレベルでは中銀サイドが食指を伸ばしてくるようであり、一筋縄では抜けないみられるので、値動きが変だとおもったら早めに逃げるようにしたい。 なお今週は週末のメールマガジンまでお休みとなります。 ご了承ください。


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今日のドル/円戦術

テーマ:

 昨日のNY市場の金と原油を見ると、もしかして「ドル高調整の第一歩か」と思ってしまうが、現状では円買いの材料は皆無に等しく、ここでドル/円を売るのは厳しい。 チャートを見ても売りサインを乱すのは難しい状況であり、あるとすればボリンジャーバンド(117.17円)を上抜いていないことをタテに売るくらいしかないが、MACD、ストキャスやRSIなどなど主要なテクニカル指標が上を指している以上、「流れに竿をさす」のはどうかと思う。 とはいえ本日値を下げて終わるとストキャスが上方でクロスする可能性を考えると、仮に買いで入ったとしても、高値をつかんでしまうリスクはある。 そのため本日は売り買い共に「割り切った」トレードを心がけたい。


117.50
117.30-35  
117.21    06:00時点
116.85
116.55付近  30分足上のサポート
116.30付近  昨晩上昇の始点



なお、指標など主な材料は以下の通り。
○17日
【加】5月国際証券取引高  57.2億加ドル(市場予想15億、前月39億)
【米】7月ニューヨーク連銀製造業景気指数  15.64(市場予想20.0、前月29.01)
        うち、従業員数    6.49(前月5.12)
           週平均労働時間   8.62(前月11.28)
    6月鉱工業生産   前月比+0.8%(市場予想+0.4%、前月+0.1%←-0.1%)
      設備稼働率   82.4%(市場予想81.9%、前月81.8%←81.7%)

○18日
【英】6月RICS住宅価格  28(市場予想20、前月20)

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ロンドン勢が動く

テーマ:

 月曜は本邦が休日ということもあり、朝方NZの指標が良好ということでNZドルが買われたものの、それ以外は実に静かであった。 ロンドン勢が出てくるまでは。


 その後は中東情勢を材料にユーロが売られてドルが買われる展開となり、ドル/円は19時点在117円台に乗せている。 ドル/円は116.50円を越え、ユーロ/ドルが1.262を割り込んだことで流れが加速、薄商いも手伝ってのドル高のようだ。 


指標など主な材料は以下の通り。

○13日
【仏】6月HICP  前月比+0.0%(市場予想+0.1%、前月+0.4%)
           前年比+2.2%(市場予想+2.3%、前月+2.0%)
【米】新規失業保険申請件数  33.2万件(市場予想31.8万、前週31.3万)
   6月財政収支  +204.7億ドル(市場予想+210億、前年同月+229.2億)

・カナダ中銀 … 7月金融政策レポートにて、
         '06年の成長見通しを3.1%→3.2%へ上昇修正したが、
         '07年を3.0%→2.9%へ、'08年も+2.9%→+2.8%へ下方修正。
        インフレ見通しは'06年半ば~'07年半ばを1.5%と予測
・BOE … 新委員決定
      ティモシー・ベズリー氏 - 9月から就任
      アンドリュー・センタンス氏 - 10月から就任
・ECB月報 … 石油価格の上昇により、インフレ率上ブレのリスクがある
          通貨供給量と信用残の増加は、将来的な価格上昇リスクを示唆

○14日
【豪】5月貿易収支  -22.66億豪ドル(市場予想-11.0億、前月-11.15億←-10.93億)
【米】6月小売売上高  前月比-0.1%(市場予想+0.4%、前回+0.1%)
      除、自動車  前月比+0.3%(市場予想+0.4%、前回+0.7%←+0.5%)
   6月輸入物価   前月比+0.1%(市場予想+0.2%、前回+1.7%←+1.6%)
     輸出物価   前月比+0.8%(市場予想+0.4%、前回+0.6%)
   5月企業在庫  前月比+0.8%(市場予想+0.4%、前月+0.7%←+0.4%)
   7月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)  83.0(市場予想85.5、前月84.9)

・日銀 … 0.25%の利上げ
・チリ中央銀行 … 政策金利0.25%利上げして5.25%に引き上げ。 追加利上げは3ヵ月ぶり。

○17日
【NZ】Q2CPI  前期比+1.5%(市場予想+1.2%、前期+0.6%)
【英】7月ライトムーブ住宅価格  前月比+2.9%(前月+0.8%)
【欧】6月HICP  前月比+0.1%(市場予想+0.2%、前月+0.1%)
         前年比+2.5%(市場予想+2.5%、前月2.4%)
   5月鉱工業生産  前月比+1.6%(市場予想-0.7%、前月-0.7%)
            前年比+4.9%(市場予想+1.5%、前月+1.7%)

・仏中銀 … Q2成長率見通しを前月予測の0.7%から0.6%に下方修正


 今日これからの予想であるが、NY時間に再度117円台へのトライがあるかどうかと、本日高値(19:30現在)である117.15円より上に進めるか、であろう。 ドル/円は目立ったストップもないため、もしかするとユーロ/ドルの1.25の大台が崩されるようだと、ドル/円も一段の上昇余地が生まれるとみられる。 今日のCPIや鉱工業(特に後者)は良好な数字であり、ユーロ圏の経済がどうのというわけではないが、それでも中東情勢を材料に売られている。 おそらく中東情勢が沈静化するまではこの傾向が続く可能性があり、それまではユーロの押し目買いは慎重にあたりたい。


 今晩の材料としては、21:30の【米】7月NY連銀指数がメインであろう。 それによっては一段のドル買いが出る可能性があるものの、数字が悪ければ本日上昇分の前戻しという逆のシナリオもありえる。  今日は短いがこの辺で。 明日は夕方の更新予定です。

 今晩から明日の中でもっとも市場が注目しているのは、本邦の利上げが明日行われるか、であろう。 何せ6年ぶりに金利市場が復活するわけであり、国内のみならず世界が注目している。 週末のG8は為替への影響が少ないと見られるだけに、こちらは直接影響する可能性は低い。


 不確定要素としては、国際社会における中国の仲介により、G8各国の足並みが乱されたケースであろうか。 国債関係上、日本には間違いなく不利ではあるが、北朝鮮から次の飛翔物が飛んでこない限り、円売りの流れは限定的であろう。 このスキを狙って先日はインドがミサイル実験を行い、イスラエルはパレスチナ問題に糸口が見えない中でレバノンに侵攻、イラン情勢は膠着気味と、世界を見渡せばなんともきな臭い。 もしかしてフラン買いか?と思ってしまうが、ドル/フランのチャートを見ると日足・週足共に買いサインだが、月足は売り場が近づいていることを示しており、短中期では買い、長期では売りからのエントリーが好まれるように見える。


 ドル/フランはチャートを見る限りドル買いに走るしかなさそうだが、ユーロ/スイスの日足を見ると、本日17:20現在1.563付近で推移、チャネルが生きていると考えると1.55丁度付近までの下落余地はありそう。 だが一定レベルを超えたフラン高はSNBにとって好ましくなく、介入してくる可能性を考えると、1.50か1.145の節目では「通貨当局」というプレイヤーを相手にすることを意識してトレードする必要が出てくるため、短中期ではユーロ/スイスの下値は1.1545付近と予想したい。


 あとはポンド/フラン。 日足上では1.2550レベルが維持できなければ、2.235までの下落余地が生まれると見られる。 その下は2.205付近。 なおここは週足で'03年安値からの三角保合の下限にあたり、割れると'03年安値が位置する2.095付近が目標値として浮上する。 足形を見ると月足は方向感が見られず、週足は下、日足はMACDが上向きに転じてはいるがストキャスがデッドクロス、DMIも盛り上がりに欠けるため、2.27台に手が届かないのであれば売りから入るもの一考か。 ちなみに三角保合の上限は2.29手前だが、2.27を超えるか2.26台で値固めができるのであれば、そこまでの上昇余地はあると見たい。


 最後にフラン/円であるが、月足は93円台に値を進めたことで上昇トレンドが加速しており、週足はまだ勢いが衰えたとは見えず、日足も戻り基調となっている。 チャートから判断する限り、92.50円レベルを割り込んでゆかないと、下値は堅くすぐに反発するのではないかとみられる。 結論としてスイスフランは、対ユーロとポンドでは売りやすく、ドルと円では売りにくい、といったところか。


指標など主な材料は以下の通り。
○12日
【欧】Q1GDP(確報値)  前期比+0.6%(市場予想+0.6%、前回+0.3%)
                前年比+2.0%(市場予想+1.9%、前回+1.7%)
【米】5月貿易収支 -638億ドル(市場予想-650億、前月-633億←-634億)
    うち、対中国 -177.12億ドル(前月-170.34億)
       対日本  -71.35億ドル(前月 -77.95億)

【加】5月国際商品貿易 41億カナダドル(市場予想45億、前月39億←41億)


○13日

【NZ】5月小売売上高  前月比+1.3%(市場予想+0.3%、前月-0.2%←-0.1%)
    除、自動車   前年比+0.8%(市場予想+1.5%、前月-0.2%)
【日】5月経常黒字  前年比+15.9%の+1兆6,139億円

              (市場予想+17.0%増の+1兆6,300億円、前月1兆3,931億円)
     貿易黒字  前年比+6.9%の4,674億円(前月4,674億円)

   5月鉱工業生産(確報値)  前月比-1.3%(速報値-1.0%、前月+1.4%)
                     前年同期比+3.9%(速報値+4.2%、前月+3.6%)
   5月製造工業稼働率指数(季調済)  103.9(前月105.4)
【豪】6月失業率  4.9%(市場予想4.9、前月4.9%)
     雇用者数  +5.2万人(市場予想+1.0万、前月+5.6万人)
     就業者数  1,019万人(前月1,014万)
【独】6月HICP(確報値)  前月比+0.2%(速報値+0.2%、前月+0.1%←+0.2%)
                前年比+2.0%(速報値+2.0%、前月+2.0%←+2.1%)


・スティーブンスRBA副総裁 … 世界の金利が正常化に向かっている。 

                    日本もじきに、この正常化の道に入るようだ。
                     必要であれば、さらに小さな金利の引き締めは可能。

                       →これにより年内利上げの可能性を示唆。


 さて今日のポイントであるが、ここから先は【米】新規失業保険(21:30)か。 明日は日銀以外には【豪】5月貿易収支(10:30)と【米】6月小売(21:30)がメインとなりそうである。 特に後者はコア指数が注目され、このコア指数が上ぶれると8月の利上げ期待に結びついた場合、再びドル買いのシナリオが復活する可能性も視野に入れておきたい。 次の更新予定は週末のメールマガジンとなり、明日は都合により休載となります。 ご了承ください。 

今日のドル/円戦術

テーマ:

 昨晩は米貿易赤字が予想しだほどには拡大しなかったことや、谷垣財務相がデフレはまだ脱却したわけではないとの見解を示したことで、円売りとドル買いが同時に出た格好となり、高値115.70円まで上昇する場面が見られた。 


 だが7/5につけた115.76円にはわずかに届かず、チャート上では以前よりきれいな形の下降チャネルが描かれる状況となっている。 そのため引けで115.80円レベルをクリアできればチャネル脱却が予想され、早晩116円台に乗せる展開を予想したい。 だがそうでなければ、下限である113.10円付近までの押しはありえる。 


 それよりも問題なのは、個人的なシナリオが崩壊したのが痛い。 先週末時点では火~水にかけて円高、そこから切り替えして金曜には円安場面が出た後売られてやや下落、というシナリオを想定していたが、ここまで戻してしまうとは。 これでは先週末の米雇用統計ショックを完全にかき消す動きとなり、円ロング(ドル/円の売りポジション)もほとんど掃けてしまったのではないか。 そうなると、明日の予想は日銀の今後の見通しの文言ひとつひとつにまで市場が注目であろうことを考えると、明日は発表前から相場がブレそうであり、あまり手を出したくはない相場になりそうな気がする。 今日のところは短期では押しがあったところで買うか、それとも順張り発想で売るか、か。


116.12   200日移動平均
116.00
115.88   
115.60   チャネル上限
115.48   06:00時点
115.20
115.00
114.85   12日実線の1/2戻し
113.69   ボリンジャー下限
113.10   チャネル下限

 11日のメインは加ドルであったようだ。 今回のBOC理事会は金利据え置き予想が大半であったため、それ自体はなんら驚くことではなかった。 だが、それまで市場の読みとしては「今回は据え置いて次回9月に利上げを」というシナリオが多く、いままで出てきた経済指標の好調さを見てもその考えに納得できるような状況であったため、声明文が今後の利上げの可能性すら打ちけるようなハト派的な内容で出てきたとき、市場は失望につつまれ、加ドル売りが目立つ結果となった。 


 その声明文であるが、先の内容の他にも'07-08年の成長が予測を下回る可能性や加ドル高をけん制する内容も見られたことが、加ドルの失望売りにつながっていると見られる。 


 さて今週のIMMポジションであるが、個人的見解ではロングとショートの分岐点は1.13と見ており、週末に出る数字はもしかすると加ドルがショートになっている可能性が高いとみられる。 円も荒れそうだが。


 それ以外では、オセアニア通貨の上昇が目立つ。 海外勢は本日発表のウエストパック消費者信頼感が3ヶ月ぶりに上昇したことが評価され、豪ドルを中心として買いが出ている様子。 昼過ぎからのドル/円上昇の原動力となった可能性がある。 なぜなら今回はドル/円やユーロ/円よりも、豪ドル/円が先に動いたからである。 


 この動きにつれてNZドルも70円後半をつけており、70.80円付近に位置する4月高値からのラインを突破できれば、71.50円前後が次の目標値として見えてくる。 それでも72円は近くて遠くに感じる。


 あとインターバンクの世界では本日ポジションを持ち越すとスワップがいつもの3倍に加えて本邦が休日のため、さらに1日分追加して4日分のスワップがもらえるということで、一部にはこういったスワップ狙いの取引も出ている様子。(注:ai 明治FXは毎日ならして付与するため、インターバンク方式とは異なっております。 ご注意ください) そうすると、朝方のレート次第ではこれらのスワップでの鞘取り狙いの筋からの利益確定の売りが出ることも予想されるが、貿易収支の結果が悪ければ下げきったところで買いが出る、というシナリオもある(下げきったところを見極めるのは難しいが)。


指標など主な材料は以下の通り。
○10日
【英】5月ODPM住宅価格  前月比+5.6%(市場予想+5.3%、前回+5.1%)
   6月PPI (産出)  前月比+0.1%(市場予想+0.2%、前月+0.4%←+0.3%)
               前年比+3.3%(市場予想+3.2%、前月+3.1%←+3.0%)
      (投入)  前月比-0.2%(市場予想+0.0%、前月-0.6%←-0.5%)
              前年比+11.0%(市場予想+11.7%、前月+13.7%←+13.9%)
【米】5月卸売在庫   前月比+0.8%(市場予想+0.5%、前月+1.3%←+0.9%)
     卸売売上高  前月比+1.6%(前月+1.5%←+1.3%)
   米5月消費者信用残高  44.2億ドル(市場予想+35億、前月+9.4億←+106億)

・パラモECB専務理事 … ユーロ圏インフレ率は当面2%を上回る状況が続く


○11日
【仏】5月貿易収支  -17.97億ユーロ(市場予想-21億、前月-20.00億)
【英】5月貿易収支  -67.53億ポンド(市場予想-57.0億、前月-55.68億←-57.50億)
   6月BRC小売売上高  前年比+2.3%
        全店ベース   前年比+4.7%(市場予想+4.3%、前月+6.2%)
【加】BOC理事会は4.25%で金利据え置き
   5月新築住宅価格指数  前月比+1.3%(市場予想+0.7%、前月+1.2%) 
【米】Q1米小売業利益  売上高1ドル当たり3.5セント(Q4は3.7←3.5)

・EU … スロベニアの2007年ユーロ加盟を承認
・EU財務相会合 … 一部で若干のインフレの警戒感。 全体的には経済成長の加速を認識
・ホワイトハウス … ’06会計年度(10-9月)財政赤字が2月時点で推定されていた-4、930億ドルから

             -2,960億ドル(GDP比2.3%)に減少する見込み。

             '08年度には-1,880億ドル(同、1.3%)と予測。
・インドのムンバイで列車爆破事件が発生


○12日
【豪】7月ウエストパック消費者信頼感指数  107.4(前月103.8)… 3ヶ月ぶり反発
    ※これを受けてウエストパック銀行は今年Q4での利上げを予想
【英】6月失業率  3.0%(市場予想3.0%、前回3.0%) 
     失業者数 +5,900人(市場予想+5,000人、前回+5,600人←+5,800人)


 本日この後は、もう【米】5月貿易収支(21:30)しか目に入っていないような状態である。 ちなみに同時刻に【加】5月貿易収支もあり、こちらは数字がよければ加ドルが買い戻される余地はあることから、いくらBOCが利上げサイクル停止の可能性が濃厚とはいえ、売りをかけるときは気をつけたい。 あとは明日朝の【NZ】5月小売と【豪】6月失業率が注目されよう。


 チャートで見るとドル/円は115円の大台狙い、越えれば115.30-40ゾーンのリトライが視野に入ってくるが、下は114円の節目であろうか。 小動きとはいえ、値動きは早そうな気がする

12日朝のドル/円戦術

テーマ:

おはようございます。
指標などは夕方の更新時に載せますのでご了承ください。


 さて昨日のマーケットはドル/円については小動きというか、身動きがとれないといったところか。 10日に113.43円をつけてから反発してはいるが、下降チャネルを脱したと見るのは早そうだ。 とりあえず115.00円付近に位置するチャネル上限を抜けない限り下降トレンドが継続していると見たい。 なおチャネル下限は112.80円付近だが、ボリンジャー下限が113.67円に位置していることから、チャネル下限へのオーバーシュートがあったら目先はわずかながらの反発を想定、戻り売り待ちで臨みたい。


 日足を見ると下向きであるが、30分足は上向きのため、5分足レベルで114.15円前後で切り返すようだと日中足レベルでは再度上値を試す展開が予想される。 今日のところは114円台が維持されると見るのであれば買いから、そうでなければひきつけて売りとなるが、21:30の貿易収支まではなんとも言いがたい状況が続きそうだ。



114.66   11日高値
114.40-50 
114.22   06:00時点
114.19   昨日高安の61.8%戻し
114.15   5分足上でのNY時間安値からのサポート
113.90   11日安値
113.73   108.96-111.68の38.2%戻し
113.43   10日安値
112.82   108.96-111.68の1/2戻し

必ずあるもの

テーマ:

 この世で必ずあるもののひとつに、始まりと終わりである。 たとえば生命。 生まれたものは必ず死があり、豊かだろうが貧しかろうが、誰にでも平等にやってくる。 その法則はこのコーナーにも当てはまるようであり、本日は本コーナーの終了日が決まったことをお伝えしなければならない。 期日は7月最終週に発行されるメールマガジンが最後となります。 一昨年の10月にスタートした、明治FXのいちコーナーであった相場展望室からはや1年半以上が経ちました。 月日の経つのは早いと感じる今日この頃です。


 振り返って見ると、このコーナーは為替のみならず相場全般を取り扱い、同業他社の中でも社員が好き勝手に(!?)書くという類まれなるコーナーでもあり、「相場はつながっている」という個人的信条のもと、時には会社で扱っていない通貨を取り上げたり、時には株式ばっかり書いたりと、いろいろさせていただきました。 思えば私自身、このコーナーに育てられたのかもしれません。


 突然のお知らせにつき驚かれている方も多いかと思いますが、相場というもの自体は人がいる限り存在するであろうし、資本主義を上回る社会システムができない限り、相場は常に必要とされるでしょう。 そして私自身も相場好きという性格上、この世界から足を洗うことはできないと思いますので、もしかしたらどこかでお会いするかもしれません。 そのときはお手柔らかにお願いします。 


 さて本日のマーケットであるが、ユーロが軟調となっているのが目立つ。 その動きにつられる形でポンドも下げてはいるが、何とか210円の大台は維持している模様。 共に高値警戒感が出ていたところだけに、調整入りが濃厚となっている。 すでに入っている可能性が高いが。


指標など主な材料は以下の通り。
○7日
【スイス】6月失業率  3.1%(市場予想3.2%、前月3.3%)
【加】6月失業率   6.1%(市場予想6.2%、前月6.1%)… 32年ぶり低水準
     失業者数  -4,600人(市場予想+2,500人、前月+96,700人)
      うち、フルタイム  -67.100人(前月+150,800人)
         パートタイム +62,500人(前月-54,200人)
     平均賃金  20.41加ドル(前月19.68加ドル)
【独】5月鉱工業生産指数  前月比+1.5%(市場予想+0.36%、前月+1.2%←+1.6%)
【米】6月失業率   4.6%(市場予想4.6%、前月4.6%)
     NFP     +12.1万人(市場予想15.5万、前月+9.2万←+7.5万)
   時間当り賃金  +0.5%の16.70ドル(市場予想+0.3%、前月16.62ドル)

・OECD5月景気先行指数  109.9(前月109.8)
           G7諸国   105.3(前月105.4)

○10日
【日】5月機械受注  前月比-2.1%(市場予想-5.3%、前月+10.8%)
【独】5月貿易収支  +129億ユーロ(市場予想+120億、前月+124億)
   5月経常収支  +43億ユーロ(市場予想+71億、前月+70億)

・2年債利回りが約9年1カ月ぶりに、一時0.905%に上昇
・インドが新型弾道ミサイルの実験に失敗


 さて今日のポイントだが、米市場に入ると軸がなく、その中であえて探すと【英】5月ODPM住宅価格(17:30)と【米】5月卸売在庫(23:00)であろうか。 苦しい。 むしろ明日の【英】5月貿易収支に向けた英指標の前哨戦といった展開も予想されるが、やっぱりポールソン氏が米財務長官に就任がメインとならざるを得ないが、会見が予定されている、という話は聞かないため、あっても不意をつく形で出るのだろう。 いずれにせよ、週末の日銀利上げに向けて相場が動いてゆくと見られる。 なお明日は休載いたします。 ご了承ください。

今日のドル/円戦術

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  先週末は113円台に沈んで終えており、すでに114円前半が重い。 金曜日戻りらしい戻りもないため、今週の本邦の利上げを目処に円が買われている可能性がある。 もしこの推測が当たるとすると、13~14日の日銀金融政策決定会合が近づくにつれ利益確定の買戻しが出る可能性があり、イベント終了後は一旦反発する展開を予想したい。 とはいえ金融引き締めサイクル入りは本来は日本円にとっての買い材料であり、乱高下の後は円高に向かうというシナリオを堅持したい。 以上の理由で、個人的な推奨トレードとしては114.50円レベルでの戻り売り、であろうか。(S/Lは115.10円越えか)


どうでもいい話であるが、7日は21:29の30秒過ぎあたりから114.50円を割り込み一気に下落していた。 どっかから話が漏れたのか、それとも市場が先回りした結果なのか。 真相は分からない。 なおいつもの更新は夕方の予定です。 今日もよろしくお願いします。


114.80    買いオーダーの噂 
114.50-60  雇用統計前の安値レベル
114.20    売りオーダーの噂
113.91    08:00時点
113.80    7日安値   
113.70    買いオーダーの噂
113.55
113.45