逆子の症例 01 | 松山市の整体 「 鍼灸整骨院めぐる」

松山市の整体 「 鍼灸整骨院めぐる」

松山市にある整体、鍼灸なら「鍼灸整骨院めぐる」へ。肩こり、腰痛、骨盤の歪み、神経痛、生理痛などに古武術医方の活法(整体)と鍼灸を用いて痛みやこりの解消をお手伝いします。治療院の日々の出来事や私の考えを綴るブログです。


ここ最近、「逆子」でお困りの妊婦さんを施術する機会が増えています。

立て続けに妊婦さんからのお問い合せがあると、「逆子」に鍼灸治療
が効果あり、という情報は広がっているのかなと実感します。


今回来院されたのは、Nさん(31歳)。

三人目のお子さんを妊娠中で、31週での来院。
ママ友の紹介で当院へ来られました。

そのママ友とは、同じく「逆子」で3月に来院し
ていた助産師の患者さん(Hさん)です。

Hさんの施術には苦い思い出があります。



【苦い思い出】

逆子の施術。これは、はっきりと結果が出ます。
戻ったのか、戻ってないのかはエコーの検査で一目瞭然です。

鍼灸や整体の施術で、妊婦さんの期待に応えられるかどうか。
これもはっきりするわけです。

限られた期間で、結果を出す。

治療家冥利に尽きる、と言いたいところですが
そのプレッシャーが大きくのしかかるのも事実。

(もちろん、母体や胎児に異常がある場合には鍼灸や
整体の力でどうすることもできない状況もあります。)


Hさんは、ご自身が助産師でもあります。逆子がわかった
早い段階で鍼灸という選択をされました。来院したのは28週。

鍼灸に加え、活法(かっぽう)の施術を行いました。


特徴的だったのは、右下腹部の硬さと張り。

松山市の整体  「 鍼灸整骨院めぐる」
(右下腹部は圧すと不快感がある)


活法にて、大腰筋を調整する施術を行うと、直後に大きな
胎動を確認できました。

鍼灸ではなく、活法(整体)でも十分に腹部の変化を確認
できたことで、施術方針を固めました。

30週までは整体を中心に施術をしていこう、と。


しかし私の手応えとは裏腹に、胎児の動きに変化はありません。

カルテを見直してみても、私の焦りが徐々に出ている様子
がわかります。

本来ならば、与える刺激は最小にして、身体への影響
を大きくすべき
ところですが、反対に刺激の数が増えて
いきました。


逆子に加えて、腰痛や恥骨痛など妊婦さん特有の症状も
出始めます。それらに対応しながらも、どうすれば回るのか・・。

お灸をする箇所が少しずつ増えていくと同時に、焦りも
加速していきました。


36週まで、施術を続けました。

私の頭の中は、胎児をクルッと回すことしかありません。

ギリギリまで続けた施術でも、逆子は治りませんでした。
期待に応えられず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


逆子のまま、普通分娩で無事に出産されたと知ったのは、
1ヶ月後。Hさんから、かわいい女の子の写真が入った葉書
をいただいた時です。

安否は気になっていましたが、電話を掛けて確認する
勇気がありませんでした。


Hさんは、へその緒が短かったせいで、逆子が治らなかったと
仰ってくれましたが、その言葉に甘えていては成長につながり
ません。この貴重な体験を次に生かすことが施術者の責任です。


そんなHさんから紹介されて来院したのがNさん。

これ以上、Hさんを裏切れない。
そんなプレッシャーを自分にかけて施術をしようと決めました。


つづく。


→ 逆子の症例 02



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