ぶすと美人 | 不完全なままで完全である

不完全なままで完全である

◇サイキックです、心のことのおたくです、保育士もやってます◇

きりこについて (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)

¥555
Amazon.co.jp


小説が好き!やっぱり、小説はいいっーーー!!!

昨日のお墓参りの往復の道で読んだのが、この「きりこについて」。西加奈子さんの小説です。

西さんの本って、実は初めて読みました。以前、ポプラ社のwebマガジンに連載されていたのは読んだことがあるのですが・・。とはいっても、それは私がフランスに住んでいた頃なので、もう何年も前のこと。
(webきらら でした)

西さんの作品に興味を持ったのは、これ(DVD)を観たからなのです。



きいろいゾウ [DVD]/宮崎あおい,向井理,濱田龍臣

¥4,104
Amazon.co.jp

タイトルがかわいいし、出演者を見ても「軽く、サラッと観られるのだろう」と思い、ちょっと心が弱っている時に観ました。が、だめだった。グッサリと来ました。

グッサリと・・・とはいえ、オカルトでもサスペンスでもありませんよ。グッサリ、心の奥に突き刺さった。ぐっさり、、自分のこころの奥を観なくてはいけなくなった。そんな感じがありました。

だから、気になっていたのです「西加奈子」さん。

そして、やっと作品に手を伸ばしました。うーっ、やはり一気に読みました!!!途中で投げ出すことが出来なかったのです。

この小説の主人公「きりこ」は、生まれたときからぶすと言われていた女の子。え?なぜ「ぶす」を太文字にするのかって?それは、この小説がそうだからです。ぶすの部分は全て太文字なのです。

ところで、みなさんは「ぶす」と「きれい」の違いが分かりますか?明確に、説明出来ますか?本当の意味ってなんでしょう?ぶすってどういう人ですか?美人ってどういう人?

私は「美しい」ってなんだろう?という、どうでも良さそうなことをよく考えます。そうすると、行き当たってしまうのですよね。一般的な「美しさ」について。

この小説は、私にひとつの答えをくれました。


*今日のスピリット*
美しく在ろうとする、その過程が既に美しい