この方をご存知ですか?
ミヨコ・シダ・リゴロさん。
奇跡のバランスアートと称賛される彼女のパフォーマンスは、椰子の木で出来た数本の棒と、一本の鳥の羽を使って行われます。全神経を集中させての演技は、その技もさることながら、
ダンスで鍛えられた体の動きもまた美しく、観る者により神秘さを感じさせます。
棒を一本一本、バランスを取りながら組み合わせる。そして、最後にそれらは、先端に載せられた、たった一本の羽を取り去ることでバランスを崩し、均衡を保ちながら支えあっていたオブジェは、一瞬でただの棒に戻って行きます。
先日、このパフォーマンスをテレビで観た時、このバランス感覚は特別なものではなく、私たちが誰でも持っているもの、でも当たり前すぎて気づかないものなんだと思いました。もちろん、こんなすごい技が出来るバランス感覚、ということではなく。
日々生きる、動物のカラダ。もちろん、植物もそうです。私たちは、誰しもこの絶妙なバランスの中で生きている。そして、人との出会いと別れもそう。一人の人間の生き方についても、同じように捉えることが出来るはず。
そして、それぞれの中の「一本の羽」。それは何?