「効果の実証は、想定したメカニズムの確認作業」
自社開発の土づくり資材の普及は、効果を実証する作業の繰り返しです。
研究開発は想定からはじまり、結果の実証によって存在価値のあるものになります。
「メカニズムは…?」と尋ねられることがよくあります。
メカニズムとして語れることはたくさんありますが、様々な環境条件で複雑に変化する土壌においては、机上のものでしかありません。
まず、どんな地域でも、どんな作型でも、施用結果として一定程度の効果を確認できることを目指しています。
重ねたデータから、メカニズムが予測通りかを読み解いています。
ナスの場合、「万にひとつの花も無駄にしない」といわれていることがありますが、実は、夏の暑さのストレスでは、花が咲いても着果するものは60%程度になってしまうそうです。
夏は呼吸のためのエネルギー消費が大きいため樹勢が弱ることが要因。
秋は気温が下がることで、90%前後の着果になるのだとか。
樹勢が弱いと小さな花や"短花柱花"(雌しべが雄しべより短い)になって着果しにくく、樹勢が強いと"長花柱花"になり、たくさんの実が生るという特質です。
また、若い木は、樹の生長に養分が使われ、結実が安定しないことも収量に影響するようです。
秋は樹が成熟し、「秋茄子」といわれるように、うまみ成分のアミノ酸や糖が増えて味もよくなります。
「初期生育が進む」こと…、これは、どの作物にも共通する結果に反映しています。
早く樹が成熟することで、夏の環境ストレスへの抵抗性が高まり、結実が順調になる…。
また、ナスは根圏域が深くなると、窒素吸収量が旺盛になり、樹勢が強くなる…ということも資材の効果の要因になっているようです。
根を掘って、根の生育が旺盛で深く伸び、細根も増える様子を調べてたことが、その裏付けになっています。
こうして、施用試験で日別の収量や根の調査をすることは、結果から見た資材の効果のメカニズムを知ることになります。
植物ホルモンなど、まだまだ効果の要因はありますが、それぞれが相乗効果の要素。
施用試験の面白さは、追求から得たものへの満足感と、新たな追及にあります。
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