「病原菌を強くしないための早めの対策」


6月20日から約一ヶ月…、一定リズムで丸ナスの試験調査をしながらめまぐるしく過ぎました。

今週は、「セルリーポット施肥キチナーゼ栽培」のセルリーの配苗もあり、丸ナスの調査と併せ3日連続の北信通いでした。


農業の現場では、病害の発生した作物は、その病害の種類と発生数によって、栽培を断念することがあります。

周囲への病害の拡大を防ぐために、発生株は抜き取るのが理想的。

土壌病害は特に、栽培し続けることが菌密度を高くする要素になるため、抜き取った発生株は燃やすなどの処理をすることが大切です。


そこで、土壌病害の対策試験は生産者さんのご理解が肝心。

「栽培試験をした作物をどのくらい換金できるか」「後作の作物に菌の影響がでないか」を考慮しなければ取り組めないものです。


作物の病害を助長しないためには、

①病原菌を殺す。または生育を妨げる。

②病原性を不活性化する。

③作物に抵抗性を持たせる。

農薬でも、拮抗微生物の利用でも、病害防除にはこれらの働きをすることが必須になるでしょう。




丸ナス 軽度のナス半身萎凋病で、弊社の資材による対策を試みた圃場があり、調査をしてきました。


7月1日処理で、翌日に見せていただくと、畝の奥3株の葉に症状が見られました。

それから、約3週間…。

病徴は見られなくなっています。


バーティシリウム菌の分生子は、土壌中では一ヶ月以内に病原力を失うとか。

ちょうど、梅雨が明けて気温が上昇し、病原菌の活性も弱まったようです。



丸ナス 生産者さんのお話によると、

病害の発生と、ダニの発生が同時進行であったように感じ、病害で弱った樹に虫が付くのか、虫害で弱った樹は病原菌への抵抗性も弱くなるのか、どちらとも言えない様子です。

病害の予防や回復の助けには、防除などの環境づくりも大切なことの一例です。



丸ナス
さて、朝陽を浴びた丸ナスたち。

写真手前2本~4本のナス半身萎凋病だった株と、念のために隣の5本目にも資材を処理しましたので、草丈を調査しました。


ちなみに、この日この地域の丸ナスの草丈を数カ所調べると、120~130cm台でした。


1本目  120cm

2本目  114cm

3本目  135cm

4本目  123cm

5本目  138cm

6本目  122cm

7本目  132cm


データは、作物が示す栽培の状態。

今日は一気に取りまとめをしたい…です。



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