「ネオ二コチノイド系農薬を知って選ぶ…」
梅雨の間の晴れ間に、自家製造の葉面散布剤を丸ナスに散布する生産者さんを目にしました。
無農薬栽培に挑戦しているそうです。
果樹中心の生産をされているため、農薬は身近に接していると思い込んでいましたので意外でしたが、うれしく感じました。
「付加価値をつけて販売する」と話しておられた通り、ご自分の生産する作物に“安全安心”を裏づけするための試みであり、販売戦略を図っている姿でした。
「安全基準をクリアしている」
基準量だから、農薬は使っても安心…。
多くの農業の現場では、作物の施肥基準によって肥料を選び、登録農薬を使っています。
当たり前のように何気なく使っている農業の環境と、無農薬・低農薬のために前向きな試行錯誤をしている農業の現場を目にします。
農薬を使い慣れていないと、その匂いだけで危険性を感じることがあります。
1000倍も薄めないと使えない農薬は、原液は強い訳です。
??… 強い=効果がある。 強い=危険・・・?
農薬を使う、使わないは、生産者さんの判断。
どんな使い方をするかは、使う人の責任で行われます。
では、何を知ってその判断をするのでしょうか。
薦められているから。
作物の生産手段として、農薬の効果が優先だから。
出来るだけ使いたくないけれど、殺菌・消毒はやむを得ず、適期に低農薬で行う…。
「農薬は早い時期に使わないと、あとからでは効果が出ない。」という、初期防除の効果も耳にします。
今週は、農薬について調べていました。
土づくり資材のメーカーとして、様々な作物の病害に関わっていると、農薬を知ることが必要な場面があります。
育苗時に使う薬剤と同時使用でも大丈夫か、殺菌剤と微生物の関係はどうか等々、思いがけない検討課題があります。
安全性だけで語れば、農薬は使わない方が安全です。
安全基準の信憑性は、…丸呑みで信じれば安全だと判断されます。
でも、本当にその基準が安全な数値なのでしょうか。
知るほどに、奥の深い問題です。
今年、世界の動向に反し、日本の基準値が緩くなったネオニコチノイド系農薬の存在。
多くの生産者さんが使用していますが、果たして、その成分の影響を知っているのでしょうか。
農業の現場では、それを語ることがタブーのような空気があることも否めません。
“基準値”に判断と責任が委ねられる、農薬の存在。
農薬をできるだけ使わずに作物を生産するために、作物の抵抗性誘導をする育苗や、微生物を多様化する土づくりに関わってきた立場で思うことは…、知ることの大切さ。
知って使う判断は個々にあり、自らの生産物や農地や身体へ反映されるものになります。
つくる人、売る人、使う人…。
それぞれが生きるための行為としてモノを選択しますが、
継続のために何が大切なことか・・・知る責任の中で選択していきたいものです。
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