「今、戦争を知らない世代が政治のトップに」
戦争を知らない世代が、確か人口の80%以上になっている日本。
戦争を知らない首相が政治を動かず時代に入っています。
戦後70年…。
大都会東京に大打撃を与え、日本の動きを弱くするための東京大空襲があったのが、終戦の年の3月10日です。
時々、記憶が混乱している父は、その症状が強く現れた数か月前、「東京に帰らなければ」と身支度をしていました。
空襲で家が焼けるまで、世田谷に家があった父。
近所には、関口宏さんの家があって、家族の交流があったとか。
麹町に住んでいた父の祖父は、「日露戦争実記」を書くために全力を尽くしたそうで、父が書いた家族のルーツを見ると、日本の過去は侵略戦争とともにあったことを記す内容です。
亡くなった母は、空襲で焼けた東京で、水を求めて川に人が集まり、死体がごろごろしていた話を時々口にしていました。
まだ父と出会う前の話でしたが、私は、それ以上詳しいことを訊ねることもなく、今にしてみると、いろいろ話しておけばよかったと悔いています。
「火垂るの墓」を読んで泣き、戦争のドラマや映画は見ていますが、身近な体験者の話を聴こうという発想がありませんでした。
そして、経験した本人も、積極的に想い出すことを避けていた気がします。
残忍で非情な戦争は、それを知る“かたりべ”によって、二度と起こしてはならないものとして伝えていきたいものです。
ちょうど、NHKの朝ドラの「まっさん」で日常が壊される戦争の様子を描いていますが、ドラマとして涙を流すだけでなく、わが身、わが家に置き換える想像力を持って、二度と繰り返さないものにしなければなりません。
逃げる必要がある危険を前にして、「危険を知りたくない」「危険な状況ではない」と思い込もうとする心があることを“正常性バイアス”というそうです。
津波の警告を聴いても避難せずにいた方々にも起きていた心理状態のようで、戦争への危惧についても起きていることです。
このままでは戦争に向かう危険を秘めている、という時に、「経済」に視点を向けることで、戦争に向かうことはないと思い込もうとすること。
今、ともに暮らす家族が、ある日突然に選ばれて否応なく戦争に加わり、その命を投げ出すことを想像してみれば、戦争を再来させてはならないことを思うはずです。
そして、報道される殺人の加害者を責めるとき、戦争は人を殺人者に変えるものだという発想を持ちたいものだと思います。
戦争を語り伝えることは、想像力を磨くこと。
日本の未来を描く政治家、経済人の皆さん、わが身、わが家族に置き換えて、戦争の悲劇を知る人であってください。
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