「“安全”は、想定外が起こったときの被害予測で」
春夏秋冬いつもそよ風-ラスムッセン報告批判

『原発の安全性への疑問<ラスムッセン報告批判>』という本を、図書館の相互貸借で借りました。

地元の図書館に無いため、かなり待って県内の図書館からお借りすることができました。


この本は、1979年に日本科学者会議が訳して出版されたもの。
アメリカの科学者同盟が、原子力発電所の安全性の報告書「ラスムッセン報告」を検討したもので、原子力発電炉の危険性まとめたものです。

ちょうど、この訳書が出版される直前に、スリーマイル・アイランド原発事故が起き、この本の指摘が立証されるものになったようです。


まだ読み進めていませんが、ざっと目を通しただけで、原発の危険性に対して、かなり深い内容で書かれています。

「重大な事故も最初はささいなことから始まりうることを教えている」という序文があります。

日本の原発も、ラスムッセン報告をベースに、その安全性を言い通し、この本が30年も前に出版されているにも関わらず、何の検討もされずにきた構造を思うと、残念でなりません。



「安全が確認できましたので、原発を再稼動します」


国の発表を聞いたとき、「安全な訳が無い」…そう思った方が多いと思います。

あれから数日。

原発の現実は、~ingで進んでいます。


九州電力の“やらせメール”。

牛肉からは、基準値を大幅に超えた放射性セシウムが検出され、

福島原発の廃炉には数十年も掛かるという現実。

原発という存在は、1%も楽観視することはできず、存在している限り安閑としていられない危険物です。


原発の既得権益を優先してモノを判断している層にとっては、「脱原発」は禁句。

立場変われば、判断も変わるもので、

隠蔽をしながら、何を基準に、原発の安全性や電力量について発表しているのか信じきれません。

原発の存在とエネルギーについて、いろいろな視点から考えてみたつもりですが、どう考えても危険なモノなのに、安全といわれても、何がどう安全なのか分かりません。


「命」も「文化」も「歴史」も失う、想定外の事態が起きたときの原発。

エネルギー政策は、想定外が起きたときでも、人や自然に対してどのくらい安全なのかを考えることが大切ではないでしょうか。


自然災害の大きさは、計り知れず不安定なもの。

モノの老朽化は必ずあり、

人間の過失は、思わぬところで発生するもの。

地震などの自然災害に対する安全基準値は予測であって、ある意味、あってないもの。

想定外がありうる、不安定な安全だと思います。


もし、他の原発も事故を起こせば、日本はもう立ち上がれないほどのダメージを受けます。

「石橋を叩いて渡る」

原発再稼動は、安全確認を様々な方法で行っても、まだ、「渡らない方法がないか」を考えるくらいが良いと思えます。


企業はどんな時代も業態を変えながら、時代の求める方向に向かうもの。

「経済」と「人の命」を同じモノサシで捉えず、新たな利益構造を創出するために、既得権益者のモラルにも期待したいと思います。

今は、大きなリスクのある過渡期でも、未来が明るい方向に向かうことが持続可能な経済でしょう。


たとえ、国のトップが誰であっても、長期的に脱原発を目指すことは、間違ってはいないのではないでしょうか。

地球環境を守るはずの原発は、エコではなかった。

この事実は、大きなものです。

想定外の代償があまりにも大きな怪物。

「CO排出<原発事故」でもあります。

再生可能エネルギーへの方向も、科学の進歩のひとつです。



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