「ひとりひとりの暮らしは、大切な時間」

春夏秋冬いつもそよ風-カーネーション 昨日は
の日でした。

私は、母を5年前に亡くしました。

当時、一年に数回入退院を繰り返していた母ですが、仕事に追われる私は、思うような介護ができませんでした。


両親が開発した商品を託され、全面的に引き継ぐ道を選んだ私は、仕事を育て、両親と子どもの暮らしを背負うことで精一杯の毎日を送っていました。

商品の普及を託された身として、仕事を優先するのことは母の願いでもありました。


もし、あの時、介護に遣う時間と心があれば、母はもっと長生きしたに違いありません…。

しかし、私たちにとって大切なものは、「商品を育てること」と「暮らしの維持」でした。

それは、両親が生きてきた道のりを無にしないための、“継続”という使命に他なりませんでした。



東北関東大震災後、被災地では様々な機能を急速に無くし、寝たきりになっている高齢の方々が増えているそうです。

危惧していた通りです。

私は母のことを思い出しながら、東北の高齢者の皆さんの命の力を心配していました。


母は亡くなる前、不条理な交渉事の心労から体調を崩しました。

体力が急激に落ち、入院して環境が変わると、さらに精神的に不安定になり、通常の機能が落ちました。

看護師の方は、痴呆症状だと思い、その対象者に接するように扱いましたが、家族が面会し話をすると、正常な様子でした。

入院することは、老化の進行が確実でしたが、物を食べられなくなって衰弱して入院するため、止むを得ない手段でした。

一年ごとに生きる力が弱くなっていたものの、不死鳥のように回復して退院していましたが、最期は自ら命への想いを観念したようでした。


高齢になる家族との暮らしは、その期限と向かい合うものです。

桜の花や晩秋の花火を見ると、「この季節を共に生きるのは、今年が最後かも知れない…」と、毎年思ったものです。


赤ちゃんの成長は速く、いつもそばにいなければ、見とどけられないように、

高齢者との思い出づくりや、長寿を自立支援で見守る時間は、いつも寄り沿うことで叶うものです。

貴重な時間…。

それは、環境づくりで手にすることができるものです。

今、被災地では、取り戻すことの出来ない大切な時間が容赦なく流れています。



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