「酒席の定番料理には訳がある…」
門前で目を引くのは、土産店にある八幡屋礒五郎の七味唐辛子。そして、秋はそば店で「新そば」を楽しむ観光客の流れです。
先週の’09長野酒メッセ…、特別セミナー「信州の文化について」の演者のお一人は、株式会社八幡屋礒五郎社長・室賀豊氏でした。
残念ながら、楽しみにしていたテーマについてはお話が発展せずに終えてしまったセミナーでしたが、この七味唐辛子は、信州ではお酒との関わりがとても大きいものだと思います。
私は酒メッセのような大規模な利き酒の会は初めてで、飲みすぎが気になっていました。
悪酔いしないように、後に響かないように願いながら…、とはいえ、折角の機会という“とくべつ”が勝ります。
途中から急に酔いを感じなくなる状態になり、かなりの量は飲んでいたと思います。
アルコールの影響が少なかったのは、お昼に新そばを食べていたこと、舌の上で転がすように飲んだこと、時間をかけて飲んだこと…?
セミナーでの話も含め、日本酒はマイナス面の印象が強く、「日本酒は強いもの」というイメージが拭えません。
日本酒の飲み方…。昔から悪酔いしない飲み方があったはずです。
酒は百薬の長、そんな飲み方が…。
信州では、酒の席の締めといえば日本そばです。
ルチンが豊富な日本そば。ルチンといえば、肝機能を高める効果や糖尿病予防で知られる物質。
日本酒のあとに、日本そばを食べる習慣は、日本酒の健康コラボといえるものです。
また、日本そばに欠かせない七味唐辛子も日本酒にやさしい食品。
善光寺土産でおなじみの七味唐辛子「八幡屋磯五郎」は、三大七味唐辛子のひとつで知られていますが、香りに特徴があります。
七味唐辛子は七つの薬味が使われ、基本とする「あかごけのあさちんさん」…赤(唐辛子)、ご(胡麻)、け(芥子)、の(海苔)、麻(麻の実)、陳(陳皮)、山(山椒)の薬味を、八幡屋磯五郎は、芥子と海苔を「生姜」「紫蘇」に換えています。
ショウガもシソも、健胃効果のある健康食。
昔から、漢方として使われてきた七味唐辛子は、日本そばの薬味や酒の肴の香味として、アルコールを和らげる効果も発揮していたようです。
日本酒に組み合わせる昔からの定番、日本そばと七味唐辛子。
日本の食文化には、いいお酒を飲むための食品がいろいろありますね。
★八幡屋礒五郎
http://www.yawataya.co.jp/brand/products/products.html***~・・~***~・・~***~・・~***~・・~***~・・~***~・・~***~・・~***~・・~
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