「いもち病対策は気象観測と現地予察で」
バッタ
いもち病は、稲作の大敵。一般に、発生の原因は冷害によるもの、という理解が多いでしょうか。


葉いもち病の多くは、梅雨時、空気中に浮遊したいもち病菌の胞子が、雨に混ざって葉につくことで拡がるそうです。

葉の気孔や水孔から侵入した菌糸は、約3日程で症状をあらわすようです。

日照不足や葉の濡れ時間が長いと、病害の発生を促します。


また、育苗時期の高温や、軟弱で徒長した苗に“苗いもち”が発生し、水田に持ち込まれることもあります。

通気性の悪さも要因になるため、雑草防除も大切です。


いもち病


いもち病対策としては、

 ・高温多湿を避け、畦の草刈をして通風をよくする。
 ・いもち病に強い品種を選ぶ。(人気のコシヒカリは、罹病しやすい品種)

 ・窒素過多にならない施肥をする。
 ・早植え栽培を避ける。
 ・ケイ酸資材の施用でガッシリとした健全な稲にする。


そして、

 ・薬剤を散布する。

などが言われています。


薬剤散布は効果が高そうですが、近年、削減を望まれていることから、上記の耕種的防除と併せて、より適期に最小限の薬剤散布で済ませるような総合防除が勧められています。

生物である病原菌にも突然変異があるようで、薬剤に対する耐性菌の出現がみられ、薬剤だけでは確実な防除に繋がらないこともあるようです。


“葉いもち”で防除できればまだ良いですが、“穂いもち”の発生になると収量そのものに大きく影響します。


近年は、様々な作物で、アメダス観測による病害虫の発生予察が取り入れられ、広域的な利用に役立っています。

また長野県では、葉の濡れ時間を測定して圃場単位の狭い範囲で予測をする発生予察支援装置の開発 がされ、さらに研究が進められています。



長野県農事試験場病害虫土壌肥料部

  http://www.pref.nagano.jp/xnousei/noujisi/4dohi/byochu.htm



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