今年も「えぞむらさきシャクナゲ」の花が咲き始めました。別名「エゾムラサキツツジ」。零下30度以下になる北海道に自生する高山植物です。
このエゾムラサキシャクナゲが信州のこの地に来て、約30年以上になるでしょうか。早春、雪の中でも蕾をふくらませ、紫紅色の花を枝いっぱいにつけて約1ケ月間咲きつづけます。
当時、園芸資材を山野から採取し加工販売していた父は、東北・北海道を原材料の採取現場としていました。
父は春を可憐に彩るこの花に魅了され、現地の人々に自生する株を採取してもらい、枝を払った地下株を8年かけて庭園樹に養成してから本州に運んだようです。
自然保護への規制がなかった時代だったためできたことですが、2000株と、その8年前の3000株と合わせて5000株のえぞむらさきシャクナゲをこの地で販売したことで、地域限定の信州の春の花になりました。
北海道では5月に咲くというえぞむらさきシャクナゲ。
わが家では手元に残った約30本を二ヵ所に分けて植え、3月末になると咲く春の風物詩です。
呼び名は「エゾムラサキツツジ」
昨日の朝は、真っ白な雪に覆われ、咲き始めた花が心配になったものの、故郷を思えばなんのその…。こんな雪には負けません。
今日も夕方雪が舞い、とても寒い日です。
今年のえぞむらさきシャクナゲはようやく咲き始めたところ。
やはり寒い年です。
“住めば都”…なんて、北海道から遠い地に連れられてきたエゾムラサキツツジは、信州の土に根を張りご当地の花。
もうすっかり環境になれて、「シナノムラサキツツジ」と名づけてもいいくらいですか?
でも、ルーツは大事です。遅い雪に触れて生まれ故郷を思い出し、北海道生まれの誇りを持ってください。
春まだ浅い信濃路に温かさを運ぶ深紅の花。ほのぼのと春の訪れです…
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