ツバメの巣は140万Bq/kg、ミミズは2万Bq/kg、そうであればツバメも相当量外部被ばく、内部被ばくしていることは明らかだ。ではツバメなど鳥の被ばくによる影響に関する調査はどの程度行われているか。
チェルノブイリの鳥についての調査、福島での調査ともサウス・カロライナ大学ティモシー・ムソー教授が調査をしている。
ナショナル・ジオグラフィックのサイトでは、同教授の研究結果が紹介されている。
また、座間宮さんのブログでは、NHK「被曝の森はいま」の文字起こしがされているところ、ここでも同教授の調査である。
上記は共にチェルノブイリでの調査であるが、福島での同教授の調査についてNHKが次のように報じている。
同教授のチームが平成24年5月から、福島での本格調査を始める。
同教授はチェルノブイリでの調査で、1~3マイクロSv/hという低線量の地域でも鳥や虫などに個体数の減少や異常が見られたとしている。
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1~3マイクロSv/hは別エントリーで紹介した、マイクロをミリに変えて10倍する簡単暗算法で暗算すると、10~30mSv/yである。
またこれは「低線量の地域」の話だから外部被ばくの問題であり、被ばくの影響には内部被ばくも考慮する必要があること、ツバメは渡り鳥であることにも留意されたい。
NHK報道の福島での「本格」調査とは、調査自体は既に昨年なされており、5月からは「本格」調査だ、という趣旨だが昨年の調査に基づく見解が既に明らかにされている。
ウルトラマンさんのブログで、昨年7月の調査で「福島では放射線にさらされてから間もない第一世代の動物にすでに放射線の負の影響が出始めている」と分かりその結果が今年2月に論文として公表された経緯について、ウルトラマンさんご自身が同教授に問い合わせたことも含めて記事を書かれています。