瘀血への鍼灸治療 | 仙台の往診鍼灸治療院 恵はり灸院ブログ

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アーユルヴェーダや東洋医学、鍼灸や趣味の相撲などの記事を書かせて頂いております。

皆様こんにちは。今日の仙台、一関は今年一番の積雪で大変でした。


最近、結構大変と思われた方がだいぶ改善されてきたので、ご報告させて頂きます。似たような体調不良でお困りの方に吉報となりましたら幸いです。


患者さんは80代半ばの女性の方。たくさんのご病気を慢性的に抱えておりました。ひとつは肺塞栓症。肺の1/3が機能してないとのことです。そして頚椎6番付近、胸椎8番付近と腰椎2番付近の圧迫骨折、左上肢全体を骨折し中に固定のための金属が入った状態で、体中痛みがあるとのことでした。特に夜は30分しか黙って眠ることができず、それ以上じっとしていると体中がムズムズしてきて気が狂いそうになるのだそうです。なのでその都度少し歩いて体を動かし、落ち着いたらまた眠るのを繰り返すとのことでした。そんな大変なお体の患者さんなのですがいたって明るく(これがとても大事)、いつも笑顔で対応してくださいます。


この方は東洋医学でいうところの「瘀血」が悪さをしている状態になります。瘀血とは不活性な血液のことで、血の塊を想像して頂けるとよいです。これは慢性病や怪我によってできるため、この方は体中に瘀血を抱えていることになります。


瘀血は生体エネルギーの気や体液類全般(血、津液)を滞らせる作用が強く、それによって循環が損なわれ、痛みなどが起きてきます。


体を動かすと巡りが良くなるため、少し状態が良くなるのですが、じっとしていると巡りが悪くなりやすく、痛みが出やすくなります。


特に「眠っていると気が狂いそうなくらいムズムズしてきて起きる」とありますが、東洋医学では夜に衛気という体を守ったり温めたりする気が体内に入るとされており、この衛気が体中を巡りたいのに瘀血にぶつかり邪魔されるというせめぎ合いが、気が狂いそうなムズムズとして感じられるために、長く眠ることができないのです。


なので治療は瘀血を動かすためのツボを中心に選び、年配になると弱ってくる生命力の源「腎」を補い、循環を促す「肺」を補うといったことをやりました。


週に2回の間隔で続けておりますが、2週目くらいから少しずつ眠っている時間が長くなってこられ、現在、治療開始から2ヶ月ほどになりますが、睡眠時間は30分から3時間ほどになり、気の狂いそうなムズムズ感は、それほどでもなくなってきているとのことでした。


「何年か振りに3時間もずっと寝たわ。」という驚きのお言葉も伺うことができ、何にせよ少しでも良くなり良かったと思いました。


鍼によって瘀血が除かれていく中で、滞りがなくなってきたということになります。


もちろん、完全に治るということは難しいため、症状はあるわけですが、かなり軽減されていくことがわかります。


年齢や状態に関係なく、改善の可能性を見出せるのが鍼灸治療ですので、お困りの方にぜひ受け取って頂き、症状緩和に繋げて頂きたいと思っております。

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全然関係ないですが

クリスマスはサンタにさせられました。


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