3月5日から3月19日は

二十四節気では「啓蟄」と言うのは皆さんご存知のことヘビ

 

更に三分割した七十二候では

35日から9日は「巣籠の虫戸を開く」

10日から14日が「桃初めて開く」

15日から19日は「菜虫蝶と化す」だそうです。

 

「啓」は開くという意味、

「蟄」とは冬眠している虫のこと

(古代中国では蜥蜴も蛇も蝶々もみな「虫」と言ったそうです)

 

陽のあたる時間が長くなり気温も少しずつ上がり、

暖かさに誘われて冬眠していた虫や小動物が

そろそろ外に出てみようかとそっと戸を開ける、

 

いい喩えですね。

 

英語だとそれぞれ

The time when hibernants awake and peek out..  

或は The time when peach blossoms begin to bloom.

 或は The time when a caterpillar turns  into a butterfly.

などと言えばいいのでしょうか。

 

ところでcaterpillar は蝶( butterfly )などの幼虫ですが、

他の昆虫類にも幼虫段階があり、

英語ではそれぞれの成虫により呼び名が違っているようです。

 

例えば蝉( cicada )の幼虫はlarva,

カブト虫( beetle )の幼虫はgrub, 

( fly )の幼虫はmaggot,

 

しかもいずれもその後サナギに成り成虫になるわけですが、

そのサナギ段階でもそれぞれに違う呼び名があるようです。

 

 チョウ類はchrysalis になり,

昆虫類のサナギはpupa になり,

特に蚕のサナギは cocoon と呼ばれるとか!

 

日本人と違って英語圏の人達は

カブト虫を見てもクワガタを見ても全部 beetleと呼び、

バッタを見てもキリギリスを見ても grasshopper と呼んでいる

のであまり虫や昆虫に感心がないのかと思っていましたが、

それぞれ成長段階では違う名前で呼んでいたのですね。

 

春―spring の原義は<バネ>とか<はじける>という意味、

木々の芽がはじけて飛び出る季節だから<春>、

水がはじけて飛び出すから<泉>

と転じて使われるようになったと聞いております。

 

虫や木々や花々が冬眠から目覚め桜

新しく変花してこの世に現れるように、

 

子供にも若人にも大人にも、

 

とりわけ東日本大震災で被害に遭われた方々に、

 

音譜一日も早くはじけるような春が訪れますようにラブラブ