武蔵野市中町の「武蔵野カンプス」は三鷹駅北口のイタリアン。有名なアニメーション制作会社「プロダクションＩ．Ｇ」の本社ビル１階にあります。
私は先日職場が三鷹に異動したので、その歓迎会で利用させてもらいました。店選びは私自身が行いました。この日は日曜日ということで、やはり開いている店が多くありません。やむを得ず「食べログ」に頼り、職場のある三鷹駅北口のお店の中から、単純に評価の高いこちらが無難かと思い、選びました。
正直言って乗り気ではありませんでした。外観や内装がスタイリッシュであっても、人気で行列ができていても、ただそれだけという店はいくらでもありますからね。ここもそういう店なんじゃないかと、何となくそう思っていたわけです。
2,500円のコース＋飲み放題２時間1,500円で予約。1700～1900の予定だったのですが、同僚の一人の仕事が遅れ、彼を待つもダメで、彼を残し15分遅刻でスタート。店の外観も内装もおしゃれ。とくに、中に飾ってある絵がなかなかでした。でもまあ、それはおりこみ済み。
タパスはいずれも見た目抜群。味も大変結構でした。
ピザは２種類出ましたが、とくにマルゲリータが良かったですね。トマトが鮮烈で、バターがよく利いていて。
パスタは見た目は４人分にしては少ないかと思いましたが、実際には結構なボリュームで、さっぱりしていてするっと胃の腑に収まりました。
ドルチェも同僚にはすこぶる評判が良かったです。
コース自体大満足でしたが、それにもまして感動したのは、お店の方のお気づかいでした。
結局同僚のうちの一人が店に着いたのは1915。つまりはとうに退店しておらねばならない時間でしたが、何とお店の方は待ってくれたのです。しかも、タパスは彼１人の分を別の皿に盛り付けなおしてくれ、ピザは焼き立てを出したいからという理由で彼の到着に合わせて焼いてくれて、おまけに彼の分の飲み放題はお店が解除して単品扱いにしてくれたので、結局4,000円×4人分のはずが、それより安く済んでしまいました。お店を出たのは2030。
日曜日の夜で待ちが出るほどではなかった（それでもほぼ満席）とはいえ、一見の客相手にここまでの気遣いというのは、そう簡単にできるものではありません。これまでそのようなサービスを受けた記憶はないし、今後も滅多にはないでしょう。しかもこれだけの人気店なのに。
上司からも、「狭くて暗い居酒屋に連れて行かれると思ったが（私はそういうイメージらしい。そういうお店も好きだけど）、ぜんぜん違うじゃん！」と感心され、いやはや言うことなしでした。
スタイルだけのいけすかない店だ、などと思い込んだ自分の狭い料簡が本当に恥ずかしい。
この店の名をもう一度口にします。「武蔵野カンプス」。三鷹駅北口、有名な「プロダクションＩ．Ｇの下です。